「天網恢恢」という言葉には、「悪事はいずれ必ず報いを受ける」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「天網恢恢」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「天網恢恢」の意味は『悪事はいずれ必ず報いを受ける』
天網恢恢の読み方は「てんもうかいかい」です。
語源は、中国の古典である『老子』にある「天網恢恢、疎にして失わず」という一節です。
これは、「天の張る網は広大で目が粗く見えるが、悪事を働いた者を決して逃さない」という意味で、悪事や不正は一時的に見逃されたように見えても、最終的には必ず明らかになり報いを受けるという意味として使われています。
『天網恢恢』には
- 「天網恢恢疎にして漏らさず」の略
- 天網は広大で目が粗いように思えるが、決して悪事を逃さない、といった意味の表現
- 悪事はいずれ必ず報いを受けるということ
などの意味があります。
「天網恢恢」の正しい使い方を例文で紹介!
「天網恢恢」は、悪事はいずれ必ず報いを受けることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子天網恢恢、悪事は必ず暴かれる。
例文②
B男彼の罪も天網恢恢のごとく明るみに出た。
例文③
C子天網恢恢、正義は勝つ。
例文④
B子世の中は、天網恢恢だと信じている。
例文⑤
C男悪事は天網恢恢だ。
【天網恢恢を使う時の注意点】
「天網恢恢」は、悪事や不正を働いた人が最終的には報いを受けることを表す言葉です。
やや古風で格調高い表現のため、日常会話よりも文章やスピーチなどで使われることが多いです。
「天網恢恢」の類義語・言い換え5選
『天網恢恢』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 因果応報
- 自業自得
- 悪事千里を走る
- 天罰
- 報い
類義語①因果応報の意味
自分の行いの結果が、良くも悪くも最終的に自分に返ってくるという意味の言葉である。
引用:Weblio辞書
B子いずれは因果応報で自分に返ってくる。
類義語②自業自得の意味
自業自得は「自分の行いの報いを自分で受ける」ということを意味する語。
引用:Weblio辞書
A子約束を守らなかったのだから、信用を失っても自業自得だ。
類義語③悪事千里を走るの意味
悪い行いはすぐに世間に知れ渡る。
引用:Weblio辞書
B男SNSでは、まさに悪事千里を走るだ。
類義語④天罰の意味
天が下す罰。悪事に対する自然の報い。
引用:Weblio辞書
B子人を傷つけ続けた結果、天罰がくだればいい。
類義語⑤報いの意味
ある行為の結果として身にはね返ってくる事柄。善悪いずれについてもいうが、現在では悪い行為の結果についていうことが多い。
引用:Weblio辞書
C男彼を裏切った報いを受けることになった。

「天網恢恢」は英語で『heaven's vengeance is slow but sure』
天網恢恢は英語の『heaven's vengeance is slow but sure』に言い換えることができます。
heaven's vengeance is slow but sureの意味
《諺》 天罰は遅いが必ずくる、「天網恢々疎にして漏らさず」、《諺》 天罰はおそいが必ず来る
英語の『heaven's vengeance is slow but sure』には
- 天罰は遅いが必ずくる
- 「天網恢々疎にして漏らさず」
という意味があります。
「天網恢恢」の対義語・反対語は『網呑舟の魚を漏らす』
天網恢恢の対義語は、『網呑舟の魚を漏らす』になります。
網呑舟の魚を漏らすには
- 網の目が粗いために、舟をのむほどの大魚までも逃す
- 法律が大まかであるために大罪人を逃してしまうことのたとえ
などの意味があり、法律が大まかであるために大罪人を逃してしまうことのたとえを表す際に用いられます。
B男目の前の勉強を怠っていては網呑舟の魚を漏らすだろう。
悪事はいずれ必ず報いを受けるという意味の「天網恢恢」に対して、法律が大まかであるために大罪人を逃してしまうことのたとえの「網呑舟の魚を漏らす」は、反対の意味の言葉として使うことができます。


