「備考」という言葉には、「参考のために付記すること」という意味があります。
本文などに参考として付け加えるときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「備考」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
備考の意味は『参考のために付記すること』
備考の読み方は「びこう」です。
語源は「備」と「考」から来ており、
- 「備」はそなえる・前もって準備する
- 「考」は考える・調べる
の2つが合わさってできた言葉です。
『備考』には
- 参考のために付記すること
- 参考のために付記する事柄
- 参考のために付記する記事
などの意味があります。
備考の正しい使い方を例文で紹介!
「備考」は、本文の不足を補うときなどに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
念のため、備考をきちんと読んでおこう。
例文②
備考欄に質問を書いておこう。
例文③
よく読んだら最後に備考があり、納得できた。
例文④
備考に記入し忘れたので連絡しないといけない。
例文⑤
私はよく備考を読み忘れるので気をつけないと。
【備考を使うと時の注意点】
備考は、参考までに書き添えることなので、詳細や本文は記載しないように注意が必要です。
備考の類義語・言い換え5選
『備考』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 但し書き
- 注記
- 参考
- 補記
- 添書き
類義語①但し書きの意味
契約書をよく読んだら但し書きがあった。
類義語②注記の意味
本文の意味を理解させるために注を書き加えること。また、その注。
引用:weblio辞書
私は普段注記を見落としがちだ。
類義語③参考の意味
何かをしようとするときに、他人の意見や他の事例・資料などを引き合わせてみて、自分の考えを決める手がかりにすること。また、そのための材料。
引用:goo辞書
参考になる本を探しに図書館に行こう。
類義語④補記の意味
補って書き足すこと。また、その語や文章。「注を—する」
引用:weblio辞書
論文にまだ補記していないから分かりづらいだろう。
類義語⑤添書きの意味
手紙などの終わりに、さらに書き添えること。また、その文章。追って書き。添え筆。
引用:weblio辞書
署名のあとに一言添書きをしておこう。
備考と摘要の違いは?
備考と摘要は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「備考」には参考のために付記することという意味がありますが、それに対し「摘要」には重要な箇所を抜き書きすることという意味があります。
「備考」は参考に付け足すことですが、「摘要」本文の重要な個所を抜き書きすることなので、加えると抜くの違いがあります。
備考は英語で『note』
備考は英語の『note』に言い換えることができます。
英語の『note』には
- メモ書き
- 注(釈)
という意味がありあります。
備考の対義語・反対語はない
備考の対義語は、ありません。