「金づる」という言葉には、「都合良くお金を出してくれる人」という意味があります。
相手に思いやりはなく、お金だけの関係をいうときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「金づる」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
金づるの意味は『都合良くお金を出してくれる人』
【金づるの意味】
金銭を労せずして我が物にするための手段・方法として認識される対象を指す言い方。
特に人(金を無心する相手)を指す場合が多い。対象の人格などは無視して金を寄越させる存在としてのみ扱うようなニュアンスが多分に含まれる表現といえる。
引用:Weblio辞書
金づるの読み方は「かねづる」です。
語源は「金蔓」から来ており、
- 「金」は金銭・貨幣
- 「蔓」は植物の茎(茎自体では立てないため、長く伸びて他の木や塀に巻き付く)
の2つが合わさってできた言葉です。
『金づる』には
- 自分は苦労しないで相手にお金を出させる
- 自分にとってお金目当てで存在している人
- 資金源
などの意味があります。
金づるの正しい使い方を例文で紹介!
「金づる」は、恋愛関係や人情はなくお金だけの繋がりをいうときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
結婚を真剣に考えていたのに彼にとって私は金づるだった。
例文②
隣の息子は働かないで遊び呆けているとは、親を金づる扱いしている。
例文③
高齢者を金づるとしている悪徳業者は増えた。
例文④
私は本命彼女じゃない金づるな女だけど、彼のメジャーデビューを応援したくて関係を切れない。
例文⑤
彼女はやたらハイブランドのバッグばかり欲しがっていて、俺は金づるの存在なのかもしれない。
【金づるを使うと時の注意点】
金づるに良い意味はなく悪い意味で使われる言葉です。
友人や気心の知れた仲での会話も注意しましょう。
金づるの類義語・言い換え5選
『金づる』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- ATM
- スポンサー
- 後ろ盾
- パトロン
- 金のなる木
類義語①ATMの意味
- 自動かつ無人で銀行の預金口座からの引き出しや預け入れ、または振込みなどができる機械を意味する語。
- 1より転じて、頼めばいつでもお金を出してくれる人を意味する語。「金づる」や「お財布」などと類似した言葉である。
引用:Weblio辞書
見栄っ張りな彼女の裏にはATMがいるはず。
類義語②スポンサーの意味
- 民間放送の番組提供者。
- 事業などの資金を出してくれる人。出資者。
引用:goo辞書
スポンサーがいるから実力以上のことができた。
類義語③後ろ盾の意味
背後を守る盾。転じて、後方から支援している者、陰で援助している者を意味する表現。
引用:Weblio辞書
Aさんは以前からコネ入社と噂されているから、大きな後ろ盾がいるのかもしれない。
類義語④パトロンの意味
- 主人。経営者。雇い主。
- 芸術家・芸能人・団体などを経済的に支援し、後ろ盾となる人。
- 異性への経済的な援助を行い、生活の面倒をみる人。
引用:goo辞書
今の生活を維持しながら新店舗をオープンさせるにはパトロンが必要だ。
類義語⑤金のなる木の意味
- 次々に金銭を生み出す財源。
- フチベニベンケイのこと。葉が円形で硬貨に似ることからともいう。
引用:goo辞書
金のなる木と呼べる新商品を開発したい。
金づるは英語で『money tree』
金づるは英語の『money tree』に言い換えることができます。
英語の『money tree』には
- 金のなる木
- 金づる
という意味がありあります。
金づるの対義語・反対語はありません
金づるの対義語はありません。