「生涯」という言葉には、「生きている間のこと・生きている間ある事に関わった期間」という意味があります。
人生を語るときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「生涯」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
生涯の意味は『生きている間のこと・生きている間ある事に関わった期間』
生涯の読み方は「しょうがい」です。
語源は二次熟語の「生涯」から来ており、
- 「生」は生きる
- 「涯」は終わりまでの間
の2つが合わさってできた言葉です。
『生涯』には
- 生まれてから死ぬまでの期間
- 生きている間にある事に関わった期間
- 命
などの意味があります。
生涯の正しい使い方を例文で紹介!
「生涯」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①「生涯忘れられない」の使い方
生涯忘れられないは、生きている間忘れないという意味で使われます。
人生の中で感動的や特別な経験でのシーンで使うのが適切です。
【例文①】
祖父と過ごした時間は生涯忘れられない大切な思い出です。
【例文②】
みんなからのサプライズ演出は生涯忘れられない。
例文②「生涯学習」
生涯学習は、生きている間に行う学習という意味で使われます。
新たに挑戦してみようと思うシーンで使うのが適切です。
【例文①】
休日は思い切って生涯学習の1つとして、街のボランティア活動に参加してみようと思う。
【例文②】
両親は今年定年退職したので、生涯学習センターで様々な習い事を始めた。
例文③「一生涯」
一生涯は、生涯とほぼ同じ意味で使われます。
生涯をさらに強調させるシーンで使うのが適切です。
【例文①】
一生涯保険料は上がらないと説明されても慎重に考えよう。
【例文②】
出会った頃は夫が一生涯のパートナーになるだなんて夢にも思わなかった。
【生涯を使うと時の注意点】
生涯は人物のみに使える言葉です。
人物以外(動物・植物など)には、一生を使いましょう。
生涯の類義語・言い換え5選
『生涯』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 一生
- 人生
- 畢生
- 寿命
- 半生
類義語①一生(いっしょう)の意味
- 生まれてから死ぬまでの間。終生 (しゅうせい) 。生涯。
- やっと生き延びること。一命。
- (「一生の…」の形で)生きている間に一度しかないようなこと。生涯にかかわる重大なこと。
引用:goo辞書
5年前の交通事故はまさに九死に一生の出来事だった。
類義語②人生(じんせい)の意味
- 人がこの世で生きていくこと。また、その生活。
- 人の、この世に生きている間。人の一生。生涯。
引用:goo辞書
私の人生は私が決める!
類義語③畢生(ひっせい)の意味
一生を終わるまでの期間。一生涯。終生。
引用:goo辞書
誰しも畢生は限られているものだからこそ、毎日を充実させたい。
類義語④寿命(じゅみょう)の意味
- 生命の存続する期間。特に、あらかじめ決められたものとして考えられる命の長さ。命数。
- 物の使用に耐える期間。また、その限界。
引用:Weblio辞書
悲しいけれど、これが寿命。今までありがとう。
類義語⑤半生(はんせい)の意味
一生の半分。また、ある時まで送ってきた生涯。今までの人生。
引用:goo辞書
A先生の半生に迫るドキュメンタリー番組を制作しよう。
生涯と一生の違いは?
「生涯」と「一生」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
生涯には"生きている間にある事に関わった期間"という意味がありますが、それに対し一生には”この世に生まれてから死ぬまでの間”という意味があります。
どちらも"生まれてから死ぬまで”という同じ意味をもつ言葉です。
しかし、一生には”一命を取り留める・生き延びる”という意味がありますが、生涯にはそのような意味はありません。よく「九死に一生」と言いますが「九死に生涯」とは言いません。
生涯は英語で『life』
生涯は英語の『life』に言い換えることができます。
英語の『life』には
- 生まれてから死ぬまでの期間
- 生まれてから現在まで、または現在から死ぬまでの期間
という意味があります。
生涯の対義語・反対語はありません
生涯の対義語は、ありません。