「詳細」という言葉には、「細部に至るまでくわしいこと」という意味があります。
物事の範囲を示すときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「詳細」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
詳細の意味は『細部に至るまでくわしいこと』
詳細の読み方は「しょうさい」です。
語源は詳しいという意味の「詳」と細かいという意味の「細」が合わさった言葉です。
『詳細』には
- 細部に至るまでくわしいこと
などの意味があります。
詳細の正しい使い方を例文で紹介!
「詳細」は、日常生活のほかビジネスの場でも使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
今度参加するイベントの詳細メールが送られてきた。
例文②
例の件について、詳細な説明をお願いしたい。
例文③
採用となった方には、後日今後の詳細を個別にご連絡いたします。
例文④
事件の関係者になってしまい、警察で詳細な取り調べを受けた。
例文⑤
次のプレゼンへ向けて詳細なプランを練ってほしい。
詳細の類義語・言い換え4選
『詳細』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 精細
- 精巧
- 緻密
- 事細か
類義語①精細の意味
くわしくこまかいこと。くわしくゆきとどいていること。細部までゆきとどいてりっぱなこと。すぐれていること。また、そのようなさま。
引用:コトバンク
4K・8K放送では、従来のテレビより高精細な映像を観ることができる。
類義語②精巧の意味
仕組みが細かくよくできていること。また、そのさま。
引用:Weblio辞書
我社が持っている精巧な技術は、他の企業では真似できない。
類義語③緻密の意味
- 布地・紙などのきめが細かいこと。また、そのさま。
- 細かいところまで注意が行き届いていて、手落ちのないこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
この事件のトリックは緻密に練られているように見えて実は単純なのかもしれない。
類義語④事細かの意味
こまごまと詳しいさま。つまびらかなさま。詳細。ことこまやか。
引用:コトバンク
自分が知っていることを事細かに説明した。
詳細と明細の違いは?
「詳細」と「明細」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「詳細」には細部に至るまでくわしいことという意味がありますが、それに対し「明細」には細かい点まではっきりとくわしいことという意味があります。
「明細」はお金についてや、何かの詳細が書かれている物という意味で使用します。
詳細は英語で『detail』
詳細は英語の『detail』に言い換えることができます。
detailの意味
- 〔全体を構成する一部分の要素の〕詳細、細部、細目
- 〔全体を構成する個々の要素の〕一つ一つ、あらゆる点
- 〔全体を構成する全ての要素の集合としての〕詳細、全体
- 〔全体と比較して〕ささいな点、枝葉末節
- 〔建築や芸術作品の〕細部、ディテール
- 《軍事》特殊任務部隊、選抜部隊
引用:英辞郎
英語の『detail』には
- 詳細
- 細部
という意味があります。
詳細の対義語・反対語は『大体』
詳細の対義語は、『大体』になります。
大体には
- おおよそ全て
- おおむね
などの意味があり、物事の大まかな部分を指して用いられます。
今日は大体19時頃に仕事が終わる予定だ。
詳細は物事の細かい部分を指しますが、大体は細かい部分を無視した物事のおおよその部分を指します。