「永らく」という言葉には、「長い間」という意味があります。
かしこまった挨拶などによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「永らく」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
永らくの意味は『長い間』
永らくの読み方は「ながらく」です。
語源はわかりませんでした。
『永らく』には
- 長い間
- 久しく
などの意味があります。
「永らく」の正しい使い方を例文で紹介!
「永らく」は、長い間を表現する時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
永らく仕事を休んでいたが、先日復帰した。
例文②
彼は永らくトップに君臨し続けている。
例文③
お気に入りのカフェが永らく休業していて、そのまま閉店してしまった。
例文④
私が住んでいるアパートの隣の部屋は永らく空いている。
例文⑤
あの土地は永らく空き地のままだ。
「永らく」の類義語・言い換え5選
『永らく』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 永遠
- 恒久
- ずっと
- 長きに渡り
- 延々
類義語①永遠の意味
会議でのその重い空気は永遠に感じた。
類義語②恒久の意味
ある状態が永く変わらないこと。永久。
引用:Weblio辞書
世界の人々は恒久的な平和を願っている。
類義語③ずっとの意味
- ほかのものと比べてかけ離れているさま。段違いに。はるかに。
- 同じ状況が長く続いているさま。その間じゅう。
- ある範囲内に、残す所なく動作を及ぼすさま。くまなく。隅から隅まで。
- ためらわずに、また、とどこおらずに動作をするさま。ずいと。
引用:goo辞書
ずっと同じ作業をしていると集中力が切れるので、時々休憩を挟んだ方がいい。
類義語④長きに渡りの意味
長期間続くこと、または長い間連続するさまなどを意味する表現。
引用:Weblio辞書
長きに渡り、お世話になりました。
類義語⑤延々の意味
いつまでも長く続くさま。久しいさま。
引用:コトバンク
彼は行きの新幹線の中でも延々と話しかけてきた。
「永らく」と「長らく」の違いは?
「永らく」と「長らく」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「永らく」には長い間という意味がありますが、「長らく」も同じ意味です。
「長らく」は、同じ長い間でも終わりがあることを含んでいます。
「永らく」にも終わりはありますが、体感としては「長らく」より遥かに長い時間です。
「永らく」は英語で『lengthy』
永らくは英語の『lengthy』に言い換えることができます。
英語の『lengthy』には
- 非常に長い
- 冗長な
という意味があります。
「永らく」の対義語・反対語は『暫く』
永らくの対義語は、『暫く』になります。
暫くには
- すぐではないが、あまり時間がかからないさま
- 当分
- 一時的であるさま
などの意味があり、少しの時間という意味で用いられます。
資料のアップロードがまだ暫くかかりそうです。
「永らく」はとてつもなく長い間を表し、
「暫く」はあまり時間がかからないことを表す言葉です。