「気が置けない」という言葉には、「遠慮する必要がなく心から打ち解けられること」という意味があります。
友人や知人との間柄を表現するときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「気が置けない」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
気が置けないの意味は『遠慮する必要がなく心から打ち解けられること』
気が置けないの読み方は「きがおけない」です。
気兼ねする、打ち解けられないという意味の「気が置ける」という言葉に、打ち消しの「ない」がついた言葉です。
『気が置けない』には
- 遠慮したり気をつかったりする必要がなく、心から打ち解けることができる
などの意味があります。
「気が置けない」の正しい使い方を例文で紹介!
「気が置けない」は、友人や知人との間柄を表現するときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼女とは高校生の時からの付き合いで、気が置けない関係です。
例文②
同期との飲み会は気が置けない雰囲気で楽しめる。
例文③
今日は気が置けない面談だから、リラックスしてね。
例文④
気が置けない友人たちと集まると、学生時代に戻ったような気がします。
【気が置けないを使う時の注意点】
「気が置けない」は遠慮する必要がなく心から打ち解けられることという意味なので、相手に気配りや遠慮をしなくてはならないという意味で使うのは誤りです。
「気が置けない」の類義語・言い換え4選
『気が置けない』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 気心(の知れた)
- フランク
- 懇意
- 肝胆相照らす(かんたんあいてらす)
類義語①気心(の知れた)の意味
その人が本来もっている性質や考え方。
引用:goo辞書
気心の知れた仲間で集まって、彼の誕生日パーティーを開きます。
類義語②フランクの意味
気どったところがないさま。ざっくばらん。率直。
引用:goo辞書
この会社はフランクに話せる空気があるので、楽しく働けます。
類義語③懇意の意味
- 親しく交際していること。仲よくつきあうこと。また、そのさま。
- 親切な心。
引用:goo辞書
こちらの取引先は、先代の時から懇意にしていただいています。
類義語④肝胆相照らす(かんたんあいてらす)の意味
互いに心の底まで打ち明けて親しくつきあう。
引用:goo辞書
彼女とは肝胆相照らす仲で、親友と呼べる存在です。
「気が置けない」と「気の置けない」の違いは?
「気が置けない」と「気の置けない」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「気が置けない」には遠慮する必要がなく心から打ち解けられることという意味がありますが、
「気の置けない」と表現されることもあります。
どちらも文法的に誤りではなく、同じ意味で使うことができます。
「気が置けない」は英語で『affable』
気が置けないは英語の『affable』に言い換えることができます。
英語の『affable』には
- 話しやすい
- 気のおけない
という意味があります。
「気が置けない」の対義語・反対語は『気兼ねする』
気が置けないの対義語は、『気兼ねする』になります。
気兼ねするには
- 他人の思わくなどに気をつかうこと
- 遠慮
などの意味があり、他人に遠慮することを表すときに用いられます。
周りの人に気兼ねしてしまうので、コワーキングスペースでは仕事ができない。
「気が置けない」は遠慮する必要がなく心から打ち解けられることという意味がありますが、「気兼ねする」には他人の思わくなどに気をつかうことという意味があります。