「機敏」という言葉には、「時に応じてすばやく判断し、行動すること」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「機敏」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「機敏」の意味は『時に応じてすばやく判断し、行動すること』
機敏の読み方は「きびん」です。
語源は、漢字の「機」と「敏」か成り立っており、
- 「機」は物事の起こる兆し、きっかけ
- 「敏」は行動・動作がすばやい
の2つが合わさってできた言葉です。
『機敏』には
- 時に応じてすばやく判断し、行動すること
などの意味があります。
「機敏」の正しい使い方を例文で紹介!
「機敏」は、人の行動や判断が素早いことを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

私が働いているレストランは、ランチタイムがとても混雑するので、機敏な動きを求められます。
例文②

彼はいつも機敏に社内を動き回っている。
例文③

トラブルが起きた時は、いかに機敏に対応できるかが大切です。
例文④

彼女は小柄だが、試合中は機敏なプレーで活躍している。
例文⑤

緊急時に機敏な対応をとるには、日頃からの備えが必要です。
【機敏を使う時の注意点】
行動や動きがすばやいことを表すだけでなく、状況を察知し判断することを表す意味もあります。
「機敏」の類義語・言い換え4選
『機敏』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 鋭敏
- 明敏
- 迅速
- 敏速
類義語①鋭敏の意味
- 感覚などの鋭いこと。また、そのさま。敏感。
- 才知が鋭くさといこと。また、そのさま。穎敏。
引用:Weblio辞書

彼は鋭敏な頭脳の持ち主で、難解な問題もすぐに解いてしまいます。
類義語②明敏の意味
頭の働きが鋭いこと。物事の要点や本質をすばやくさとること。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

上司の明敏な判断力によって、トラブルを回避することができました。
類義語③迅速の意味
物事の進みぐあいや行動などが非常に速いこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

お客様からの問い合わせには、迅速に回答するよう心がけています。
類義語④敏速の意味
反応・行動のすばやいこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

彼女は敏速かつ丁寧に仕事をしてくれるので、助かっています。

「機敏」と「俊敏」の違いは?
「機敏」と「俊敏」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「機敏」には時に応じてすばやく判断し、行動することという意味がありますが、
それに対し「俊敏」には、才知がすぐれていて判断や行動がすばやいことという意味があります。
どちらも判断や行動がすばやいことを表す言葉ですが、異なったニュアンスを持ちます。
「機敏」は状況に応じてすばやく動く行動力があるという意味合いで使われ、
「俊敏」は才能や知恵といった能力がすぐれていることによって、素早く動くことができるという意味合いになります。
「機敏」は英語で『agile』
機敏は英語の『agile』に言い換えることができます。
英語の『agile』には
- 機敏な
- はしっこい
という意味があります。
「機敏」の対義語・反対語は『鈍重』
機敏の対義語は、『鈍重』になります。
鈍重には
- 動作や物事に対する反応がにぶくてのろいこと
などの意味があり、人の動作や反応がにぶいことを表すときに用いられます。

夜勤明けで疲れているのか、彼は鈍重な足取りで帰っていった。
「機敏」は時に応じてすばやく判断し、行動することという意味で使われ、「鈍重」は動作や物事に対する反応がにぶくてのろいことという意味で使われます。
