「悪手」という言葉には、「その場面で打つべきでないまずい手」という意味があります。
将棋などのボードゲームでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「悪手」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「悪手」の意味は『その場面で打つべきでないまずい手』
悪手の読み方は「あくしゅ」です。
語源は2つの漢字の組み合わせから来ており、
- 「悪」は悪いこと
- 「手」は囲碁や将棋などで、石や駒を打つこと
が合わさってできた言葉です。
『悪手』には
- 囲碁・将棋などで、その場面で打つべきでないまずい手
の意味があります。
「悪手」の正しい使い方を例文で紹介!
「悪手」は、その場面で打つべきでないまずい手を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
あの場面で悪手を打つなんて、君らしくないなあ。
例文②
9回裏での選手交代は、悪手だったな。
例文③
相手が悪手を打ってくれたので、なんとか勝つことができた。
例文④
これは悪手だと気づいたが、もう時すでに遅しだった。
例文⑤
私は明らかに悪手だと思ったが、彼女は気づいていないらしい。
【悪手を使う時の注意点】
囲碁や将棋などのゲームをしている際に使われる言葉ですが、最近ではビジネスシーンなどでも耳にすることがありますので、意味を理解しておくとよいでしょう。
「悪手」の類義語・言い換えは「落手」
『悪手』の類義語や言い換えの言葉は「落手」です。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 落手
類義語①落手の意味
最後の最後で、落手を打って負けてしまった。
「悪手」と「落手」の違いは?
「悪手」と「落手」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「悪手」にはその場面で打つべきでないまずい手という意味がありますが、
それに対し「落手」には、囲碁・将棋で、悪い手という意味があります。
意味合いは同じですが、「落手」には手紙などを受け取ることという意味もあるので、使用には注意しましょう。
「悪手」は英語で『bad move』
悪手は英語の『bad move』に言い換えることができます。
英語の『bad move』には
- 悪手
- 失着
などという意味があります。
「悪手」の対義語・反対語は『妙手』
悪手の対義語は、『妙手』になります。
妙手には
- たくみな技量
- 碁・将棋で、他人には予想もできないうまい手
などの意味があり、すぐれた一手を表す際に用いられます。
今日の対局は妙手ばかりが繰り広げられ、見応えがあった。
「妙手」の「妙」という文字はあまり馴染みがありませんが、極めて優れていることを意味します。
また、不思議な奇妙なことを指すこともありますので、使用の際には使い分けるようにしましょう。