「アングラ」という言葉は、「前衛的な芸術や非公式であること」という意味があるカタカナ語です。
ネット上やビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「アングラ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「アングラ」の意味は『前衛的な芸術や非公式であること』
【アングラの意味】
1 商業性を無視し、独自の主張をする前衛的で実験的な芸術。または、その作品。1960年代に米国で発生して、日本にも普及した。映画・演劇を主とする。「—芸術」
2 非公式または非合法であること。「—新聞」
3 出所不明であること。「—資金」
引用:goo辞書
アングラの読み方は「あんぐら」です。
語源は地下を意味するアンダーグラウンドの略です。
「地下」という意味から派生して、「地下のような光のあたらない場所での活動」という意味で使われるようになりました。
『アングラ』には
- 商業性を無視し、独自の主張をする前衛的で実験的な芸術
- 非公式または非合法であること
- 出所不明であること
などの意味があります。
「アングラ」の正しい使い方を例文で紹介!
「アングラ」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①ネット上で使われる時
有名ではないものや危ない内容のものを表す時に使われます。
【例文①】
アングラの音楽が好きです。
【例文②】
アングラ系サイトは危ないので見ないようにしています。
例文②ビジネスシーンで使われる時
「アングラビジネス」とは非合法な儲け方をするビジネスのことです。
【例文①】
彼はアングラビジネスで儲けたらしい。
【例文②】
アングラビジネスは、やめておいた方がいいよ。
例文③ラップなどで使われる時
メジャーでないことを表す際などに使われます。
【例文①】
わたしはアングラヒップホップが好きです。
【例文②】
アングラな雰囲気が人気のグループだったが、売れ始めて路線変更してしまった。
【アングラを使う時の注意点】
アングラの語源である「地下」という意味で使われることは少ないです。
馴染みのない人も多い言葉ですので、時と場合に応じて使うようにしましょう。
「アングラ」の類義語・言い換え3選
『アングラ』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- アバンギャルド
- 前衛芸術
- 非合法
類義語①アバンギャルドの意味
前衛芸術。
引用:goo辞書
あのロックスターはアバンギャルドと言われていました。
類義語②前衛芸術の意味
既成の芸術概念や形式を否定し、革新的な表現をめざす芸術の総称。アバンギャルド。
引用:goo辞書
この作品は、前衛芸術として有名です。
類義語③非合法の意味
法律に定めていることに違反すること。法律の許す範囲を越えていること。また、そのさま。
引用:goo辞書
非合法的に売られている商品は買ってはいけません。
「アングラ」と「サブカル」の違いは?
「アングラ」と「サブカル」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「アングラ」には前衛的な芸術という意味がありますが、
それに対し「サブカル」には、大衆文化や若者文化という意味があります。
アングラは一般的には受け入れられにくい文化のことを表しますが、サブカルはある特定の集団における独特な文化を表します。
また、アングラには非合法なという意味合いがありますが、サブカルにはそのような意味はありません。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので意味をしっかりと押さえておきましょう。
「アングラ」の対義語・反対語は「メジャー』
アングラの対義語は、『メジャー』になります。
メジャーには
- 広く知られているさま
- 有名なさま
などの意味があり、有名であることを表す際に用いられます。
このブランドは、時計好きにはメジャーです。
商業性を無視し、独自の主張をする前衛的で実験的な芸術を表す「アングラ」に対して、有名で広く知られているさまという意味の「メジャー」は、反対の意味の言葉として使うことができます。