安易な考えの意味や安直な考えとの違いは?ビジネスでのスマートな使い方・例文を解説!

驚いている女性

『安易な考え』という言葉には、「しっかり考えられていない概念」という意味があります。

耳にしたことはあっても、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、『安易な考え』の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。

目次

『安易な考え』の意味は『しっかり考えられていない概念』

【安易の意味】

 たやすいこと。わけなくできること。また、そのさま。「—な問題」

 気楽であること。いいかげんなこと。また、そのさま。「人生を—に考える」

引用:Weblio辞書

【安易な考えの意味】

「安易な考え」というのは思慮がしっかりとなされていない意見や判断を指しています。

軽薄な考え、軽率な考え、などと言われることもあり、しっかりと考えられたわけではない意見、ということになります。

「安易」という表現には呑気なこと、いい加減なこと、という意味があり、「考え」という表現には一般的な包括的概念という意味があります。

したがって、「安易な考え」というのはしっかり考えられていない概念、という意味になるのです。

引用:Meaning-Book

「いい加減」という意味ですが、これは何もマイナス的な表現ばかりではなく、「適当に簡単」や「適度な加減」について言う際にも使われ、「ちょうどよい調子・具合に仕上がっている」といったプラスのイメージにも認められます。

引用:Mayonez

『安易な考え』の読み方は「あんいなかんがえ」です。

語源は『安易』と『考え』が組み合わさった表現です。

『安易な考え』には

  •  しっかり考えられていない概念
  •  ちょうどよい調子・具合に仕上がっている

などの意味があります。

『安易な考え』の正しい使い方を例文で紹介!

『安易な考え』は、ビジネスシーンや日常生活の中で、

しっかり考えられていない概念という意味で使われる言葉です。

間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、

異なるニュアンスで伝わってしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。

例文① 「単純すぎる考え」という意味

A子

Youtuberになれば大金持ちになれるなんて安易な考えだ。

例文② 「いい加減な考え」という意味

B男

東大を出れば仕事には困らないというのはあまりにも安易な考えだ。

例文③ 「しっかり考えられていない」という意味

C子

安易な考えで新規出店の許可を出すわけにはいかないので、
計画を練り直してください。

例文④ 「ちょうどよい調子」という意味

B男

ここまで十分努力されてきたので、
もう少し安易な考えで臨まれても大丈夫なように思いますよ。

【『安易な考え』を使う時の注意点】

『安易な考え』は多くの場合、「しっかり考えられていない意見」「いい加減な考え」や「単純すぎる考え」、といった「不足している考え」を表す表現して使われます。

前述の「いい加減な考え」もまた、「適度な調子」という意味ではなく、「不十分さ」を強調する意味合いで使われています。

例文④のようにちょうどよい調子の、というニュアンスで使用されることもありますが、

「詰めが甘く、不十分である」様子を表す際に使われることが多い表現です。

『安易な考え』の類義語・言い換え3選

『安易な考え』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。

類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。

相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。

  1.  他愛ない・安直・簡易・手軽
  2.  軽率な
  3.  軽薄な

類義語① 「他愛ない」「安直」「簡易」「手軽」の意味

困難さを示さない

引用:Weblio類語辞典

「安易」の類義語とその意味

・簡単 ・簡易 ・他愛もない ・単簡(たんかん:単純でわかりやすい) ・短簡(たんかん:単簡に同じ)

・安直(あんちょく:気楽に行なえること。金銭がかからず、すぐに済ませられること)

・手軽 ・易易たる(いいたる:単純で他愛ないこと)

これらの言葉が並びますが、全ての言葉の意味には「簡単でわかりやすい、手軽に済ませられる」という「容易」の意味が含まれます。

引用:Mayonez

B子

安直な考えで投資の話に乗るのは危ないよ。

類義語② 「軽率な」の意味

物事を深く考えずに軽々しく行うこと。また、そのさま。かるはずみ。「—な判断」⇔慎重。

引用:Weblio辞書

「軽率な考え」というのは注意深く物事を考えることなく決定した考え、ということになります。

「軽率」という表現には深く考えずに軽々しくすること、あるいはその行動、という意味があり、その対義語は「慎重」になります。

引用:Meaning-Book

C子

修学旅行は大人数での集団行動でスケジュールもタイトです。
軽率な行動はやめてください。

類義語③ 「軽薄な」の意味

 言葉や態度が軽々しくて、思慮の深さや誠実さが感じられないこと。また、そのさま。「流行にとびつく—な男」「—な口調」

 物が軽くて、うすいこと。また、そのさま。

引用:Weblio辞書( 類義語としての意味として該当する部分のみ抜粋 )

「軽薄な考え」というのは軽々しくて思慮の深さや誠実さが感じられない考えという意味になります。

慎重さがなく、真実味がない考えを指すこともあります。

引用:Meaning-Book

B男

軽薄な考えで発言するのは控えてください。

『安易な考え』と対義語の違い

『安易な考え』や『安易』には上記のようにたくさんの類義語があります。

特に響きも似ている「安直な」との違いについては

次のブロックで詳しく解説していきます☟

『安易な考え』と「安直な考え」の違いは?

『安易な考え』と「安直な考え」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

『安易な考え』の『安易な』には「不足している」という意味がありますが、

それに対し「安直な」には、「素直な」や「価格が安い」という意味があります。

【「安直な」の意味】

「安直(あんちょく)」の意味は、主に2つあります。1つは、「価格が安いこと、また、そのさま」というもので、「近くに安直なレストランがある」「この商品は決して安直な値段とは言えない」のように使われます。
もう1つの意味合いは、「簡単で手軽なさま」「いい加減なさま」というもので、この場合は、「安直なやり方に手を出すべきではない」「安直な考えで失敗することが多い」などのように使われます。

「安直」の「安」は、「家の中で女性がやすらぐさま」を表しており、「値段が低い」「簡単なさま」「分かりやすいさま」などの意味を持ちます。「直」の字は、「まっすぐである」を表しますが、この場合は「値段」や「素直である」などを意味します。

「安易」と意味は似ていますが、「安直」は「価格が安い」という意味も含む点に違いがあります。

引用:社会人の教科書

A子

「安直な」「安易な」の大きな違いは、
価格が安いという意味を含むか含まないかという点にあります。

『安易な考え』は英語で【Without thinking anything 】【Easily】

『安易な考え』は英語の【without thinking anything】【Easily】に言い換えることができます。

【Without thinking anythingの意味】

without thinking anything「何も考えずに」という意味

【Easyの意味】

「安易に」は、基本的にeasily「簡単に」と訳せます。

例文…

You shouldn't eat this without thinking anything.
「何も考えずに(=安易に)これを食べてはいけない」
You shouldn't do this without thinking anything.
「何も考えずに(=安易に)これをやってはいけない」

引用:DMM英会話なんてuKnow?

英語の【Without thinking anything】には

  •  何も考えずに

【Easy】には

  •  安易に

という意味がそれぞれあります。

『安易な考え』の対義語・反対語はない!

『安易な考え』は『安易な』と『考え』が組み合わさった表現の為、

辞書を引いても対義語は出てきません。

しかし、安易の対義語は『難解・困難・至難』が考えられます。

【難解の意味】

わかりにくいこと。むずかしいこと。また、そのさま。

引用:Weblio辞書

【困難の意味】

 物事をするのが非常にむずかしいこと。また、そのさま。難儀。「—に立ち向かう」「予期しない—な問題にぶつかる」

 苦しみ悩むこと。苦労すること。

引用:Weblio辞書

【至難の意味】

この上なくむずかしいこと。また、そのさま。「—のわざ」

引用:Weblio辞書

難解」には

  •  わかりにくいこと
  •  むずかしいこと

「困難」には

  •  むずかしいこと
  •  苦労すること

「至難」には

  •  このうえなく難しいこと

などの意味があり、どれも簡単ではない様、難しい様子を表す言葉であり

『安易』の対義語として考えられます。

『安易な』と対義語の違い

ここまで解説してきた『安易な考え』、『安易な』の意味から推察される対義語として

これらのものが考えられます。

辞書で出てきたものではないのでご注意ください。

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