「喧噪」という言葉には、「物音や人声のうるさく騒がしいこと」という意味があります。
周囲が騒がしいことを表すときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「喧噪」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「喧噪」の意味は『物音や人声のうるさく騒がしいこと』
喧噪の読み方は「けんそう」です。
語源は漢字の「喧」と「噪」から来ており、
- 「喧」は口々にしゃべり立ててやかましい
 - 「噪」はさわぐ、やかましい、さわがしい
 
の2つが合わさってできた言葉です。
『喧噪』には
- 物音や人声のうるさく騒がしいこと
 
などの意味があります。
「喧噪」の正しい使い方を例文で紹介!
「喧噪」は、話し声や物音などで騒がしい様子を表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子休暇中は都会の喧騒から離れて、別荘でゆったり過ごすことが多いです。
例文②
B男この辺りは居酒屋が多いので、夜になると人通りが増え、喧噪に包まれます。
例文③
C子喧噪を避けて暮らしたいので、あえて駅近の物件は候補から外しています。
例文④
B子子どもたちが学校から帰ってくると、部屋が一気に喧噪に包まれる。
例文⑤
C男田舎暮らしは静かで心地いいが、たまに都会の喧騒が懐かしくなる。
【喧噪を使う時の注意点】
「喧騒」という表記もありますが、「喧噪」と同じ意味で使うことができます。
「喧噪」の類義語・言い換え5選
『喧噪』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 雑踏
 - 騒音
 - 騒然
 - 雑音
 - どよめき
 
類義語①雑踏の意味
多数の人で込み合うこと。人込み。
引用:Weblio辞書
B子街で友人を見かけたが、雑踏にまぎれて見失ってしまった。
類義語②騒音の意味
騒がしく、不快感を起こさせる音。また、ある目的に対して障害になる音。計量的には80デシベル以上の大きな音。
引用:Weblio辞書
A子隣の工事の騒音がひどくて、勉強に集中できない。
類義語③騒然の意味
ざわざわとさわがしいさま。また、不穏で落ち着かないさま。
引用:Weblio辞書
B男有名人が来店しているらしく、店内が騒然となった。
類義語④雑音の意味
不規則で不愉快に感じられる音。うるさい音。
引用:Weblio辞書
B子雑音が聞こえると集中できないので、勉強するときはいつもヘッドホンをしています。
類義語⑤どよめきの意味
どよめくこと。また、その音。
引用:Weblio辞書
C男公演当日にコンサートの中止が告げられると、客席からどよめきが起こった。

「喧噪」と「喧騒」の違いは?
「喧噪」と「喧騒」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「喧噪」には物音や人声のうるさく騒がしいことという意味がありますが、
それに対し「喧騒」にも、物音や人声のうるさく騒がしいことという意味があります。
漢字の表記の違いのみで、どちらも同じ意味で使うことができます。
「喧噪」は英語で『noisy』
喧噪は英語の『noisy』に言い換えることができます。
英語の『noisy』には
- 騒々しい
 
- やかましい
 
という意味があります。
「喧噪」の対義語・反対語は『閑静』
喧噪の対義語は、『閑静』になります。
閑静には
- もの静かで、落ち着いたさま
 
などの意味があり、周囲が静かな様子を表すときに用いられます。
B男裏通りには閑静な住宅街があります。
「喧噪」は物音や人声のうるさく騒がしいことという意味で使われ、「閑静」はもの静かで落ち着いたさまという意味で使われます。


