「依然」という言葉には、「元のままである様子・前の通りである様子」という意味があります。
ニュースやビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「依然」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「依然」の意味は『元のままである様子・前の通りである様子』
依然の読み方は「いぜん」です。
「依」は中学生、「然」は小学4年生で習う漢字で、
- 「依」はそのまま・もとのまま
- 「然」はしかり・そのとおり
の2つが合わさってできた言葉です。
『依然』には
- もとのままであるさま
- 前のとおりであるさま
などの意味があります。
「依然」の正しい使い方を例文で紹介!
「依然」は、元のままである様子・前の通りである様子を表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子依然厳しい経営状況だということはわかっています。
例文②
B男事件の真相は依然不明のままです。
例文③
C子依然として景気の回復見込みは立っていません。
例文④
B子依然として、経費・コスト削減が急務です。
例文⑤
C男犯人とみられる男は、警察の尋問に対し依然として沈黙を続けているようです。
【依然を使う時の注意点】
「依然」は、元のままである様子・前の通りである様子を意味し、変化がないことを表すときに使われます。
ビジネスシーンやニュースなどで、「依然として」という表現で「良くない状態が続いている」といったネガティブな意味合いで使われることが多い言葉です。
ビジネスでは、メールや報告書などのフォーマルな場に適しています。
「依然」の類義語・言い換え4選
『依然』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 今もなお
- 相変わらず
- 未だに
- 尚も
類義語①今もなおの意味
前々から続いている物事が現在の時点でも依然として続いているさま。
引用:weblio辞書
B子学生時代から私たちの交流は今もなお続いています。
類義語②相変わらずの意味
今までと変わったようすが見られないさま。以前と同じように。
引用:weblio辞書
A子彼女は相変わらず美しく肌がつやつやしていました。
類義語③未だにの意味
B男妻は家の鍵を失くしましたが、未だに見つかっていません。
類義語④尚もの意味
B子彼は社長に注意された後も、尚も同じミスを繰り返した。

「依然」と「以前」の違いは?
「依然」と「以前」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「依然」には元のままである様子・前の通りである様子という意味がありますが、
それに対し「以前」には、その時より前・今より前の時点という意味があります。
どちらも読み方が同じですが、「依然」は状況が変化しないという意味で、状態を指しています。
一方で「以前」はその時より前という時間を指す言葉です。
つまり、状況・状態を言うなら「依然」、 時間・時期を言うなら「以前」を使うようにしましょう。
「依然」は英語で『still』
依然は英語の『still』に言い換えることができます。
英語の『still』には
- まだ・今でもまだ
- いまだに・今もなお・さらに
という意味があります。
「依然」の対義語・反対語は『突然』
依然の対義語は、『突然』になります。
突然には
- 予期しないことが急に起こる様子
- だしぬけである様子
などの意味があり、予期しないことが急に起こる様子を表すときに用いられます。
B男我が家の犬が、突然の雷にびっくりして吠え出してしまいました。
「依然」は元のままである様子・前の通りである様子の意味で変化してないことを指し、「突然」は予期しないことが急に起こる様子を指しています。


