「豪放磊落」という言葉には、「度量が広く大胆で、小事にこだわらないこと」という意味があります。
人の性格や言動を表すときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「豪放磊落」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
豪放磊落の意味は『度量が広く大胆で、小事にこだわらないこと』
豪放磊落の読み方は「ごうほうらいらく」です。
語源は「豪放」と「磊落」という2つの言葉で成り立っています。
度量が大きく大胆で、細かいことにこだわらないことという意味の「豪放」と、度量が広く、小事にこだわらないことという意味の「磊落」を組み合わせることで、よりその意味を強調する言葉として使われます。
『豪放磊落』には
- 度量が広く大胆で、小事にこだわらないこと
などの意味があります。
「豪放磊落」の正しい使い方を例文で紹介!
「豪放磊落」は、人の性格や言動を表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子先輩は豪放磊落な性格なので、小さなミスや失敗に目くじらを立てることなく、励ましてくれます。
例文②
B男豪放磊落な友人は、いつも場の空気を明るくしてくれる。
例文③
C子苦言を呈す男性もいるけれど、彼女の豪放磊落なところは長所だと思う。
例文④
B子父が豪放磊落な人だったので、細やかな気配りが必要なことは母が担っていました。
例文⑤
C男いつも細かいことが気になってくよくよしてしまうので、豪放磊落な人に憧れます。
【豪放磊落を使う時の注意点】
基本的には誉め言葉として使われますが、状況によっては皮肉と受け取られてしまうこともあるので、使う相手や場面には注意しましょう。
「豪放磊落」の類義語・言い換え5選
『豪放磊落』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 磊磊落落(らいらいらくらく)
- 天空海闊(てんくうかいたつ)
- 寛仁大度(かんじんたいど)
- 自由闊達(じゆうかったつ)
- 大胆不敵
類義語①磊磊落落(らいらいらくらく)の意味
《「磊落(らいらく)」のそれぞれの字を重ねて意味を強めた語》きわめて磊落なさま。
引用:Weblio辞書
B子上司は磊磊落落な人なので、多少のアクシデントでは動じない。
類義語②天空海闊(てんくうかいたつ)の意味
大空と海が広々としていること。転じて、度量が大きく、こだわりのないこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書
A子母は天空海闊な性格だったので、子どもの頃に怒られた記憶がほとんどない。
類義語③寛仁大度(かんじんたいど)の意味
寛大で情け深く、度量の大きいこと。
引用:Weblio辞書
B男寛仁大度な先輩にお世話になったので、自分もそういう人物になりたいと思っています。
類義語④自由闊達(じゆうかったつ)の意味
度量が大きく小事にこだわらないさま。
引用:Weblio辞書
B子彼女はその自由闊達な言動で、周りの人からの人気を得ていました。
類義語⑤大胆不敵の意味
度胸があって、恐れを知らないこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書
C男彼は大胆不敵なプレースタイルで、勝ち進んでいました。

「豪放磊落」は英語で『largehearted』
豪放磊落は英語の『largehearted』に言い換えることができます。
英語の『largehearted』には
- 心の広い
- 情け深い
という意味があります。
「豪放磊落」の対義語・反対語は『小心翼々』
豪放磊落の対義語は、『小心翼々』になります。
小心翼々には
- 気が小さく、いつもびくびくしているさま
- 細かいことにまで気を配り、慎み深くするさま
などの意味があり、人の性格や言動を表すときに用いられます。
B男後輩は小心翼々としていて、会議でもほとんど発言しない。
「豪放磊落」は度量が広く大胆で、小事にこだわらないことという意味で使われ、「小心翼々」は気が小さく、いつもびくびくしているさまという意味で使われます。


