「寄与」という言葉には、「社会や人のために役に立つこと」という意味があります。
ビジネスシーンや新聞・ニュースなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「寄与」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「寄与」の意味は『社会や人のために役に立つこと』
寄与の読み方は「きよ」です。
「寄」は小学5年生、「与」は中学校で習う漢字で、
- 「寄」はよる・あずける・おくる
- 「与」はあたえる・あずかる
の2つが合わさってできた言葉です。
『寄与』には
- 社会や人のために役に立つこと
などの意味があります。
「寄与」の正しい使い方を例文で紹介!
「寄与」は、社会や人のために役に立つことを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子彼の助言は、仕事の成功に寄与しました。
例文②
B男社長の長年の功績は、会社の発展に大きく寄与されました。
例文③
C子この法案は、国民の福祉向上に寄与するでしょう。
例文④
B子A大学の教授の研究は、日本のがん対策に大きく寄与するといわれています。
例文⑤
C男少し口うるさいようにっ見えますが、彼の働きは労働環境の改善に大きく寄与しました。
【寄与を使う時の注意点】
「寄与」は社会や人のために役に立つことを指し、少し形式的で硬い印象がありビジネスシーンでよく使われる言葉です。
また、「寄与」はプラスの成果にしか使えず、失敗や悪化には使われません。
人に対して使うと上から目線になりやすいので、人ではなく、事柄・結果に向けて使うようにしましょう。
「寄与」の類義語・言い換え5選
『寄与』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 貢献
- 尽力
- 寄付
- 協力
- 参与
類義語①貢献の意味
B子彼は営業部門の業績改善に大きく貢献したので昇進候補になりました。
類義語②尽力の意味
A子私はあなたのご厚意とご尽力にとても感謝しております。
類義語③寄付の意味
公共事業や社寺などに、金品を贈ること。
引用:コトバンク
B男彼は慈善事業に多額のお金を寄付していたようです。
類義語④協力の意味
力を合わせて事にあたること。
引用:weblio辞書
B子今回ご協力いただいたおかげで、成功することができました。
類義語⑤参与の意味
C男彼女は、その戦略会議に参与することが決まった

「寄与」と「貢献」の違いは?
「寄与」と「貢献」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「寄与」には社会や人のために役に立つことという意味がありますが、
それに対し「貢献」には、ある物事や社会のために役立つように尽力することという意味があります。
どちらも意味が似ていますが、「寄与」は少し硬い言い方で物事や施策が成果に影響を与えた場合に使われます。
一方で「貢献」は、主体が人で個人の積極的な行動や努力を称える場合に使われる言葉です。
つまり、報告・分析などは「寄与」、感謝や称賛などは「貢献」を使うようにしましょう。
「寄与」は英語で『cotributionn』
寄与は英語の『cotributionn』に言い換えることができます。
英語の『cotributionn』には
- 寄付・寄贈・貢献・寄与・寄稿
- 投稿・寄付金・寄贈物・寄稿作品
という意味があります。
「寄与」の対義語・反対語は『障害』
寄与の対義語は、『障害』になります。
障害には
- さまたげること
- あることをするのに、さまたげとなるものや状況
などの意味があり、妨げること・妨げとなる状況を表すときに用いられます。
B男家族の反対が彼女の海外留学の計画の障害でした。
「寄与」は社会や人のために役に立つことを指し、「障害」は妨げること・妨げとなる状況を指しています。


