「主賓」という言葉には、「客の中で最も主だった人」という意味があります。
式典や宴会などの正式な場でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「主賓」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「主賓」の意味は『客の中で最も主だった人』
主賓の読み方は「しゅひん」です。
明確な語源や由来はありませんが、「主」と「賓」のそれぞれの意味は、
- 「主」は、中心であること
- 「賓」は、客
この2つが合わさってできた言葉です。
『主賓』には
- 客の中で最も主だった人
- 正客(しょうきゃく)
- 主人と客人
- 主客
などの意味があります。
「主賓」の正しい使い方を例文で紹介!
「主賓」は、客の中で最も主だった人であることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子結婚式の披露宴では、新郎の恩師が主賓として招かれた。
例文②
B男企業の創立記念式典で、社長が主賓として挨拶した。
例文③
C子会議の冒頭で、主賓が挨拶を行いました。
例文④
B子式典の開始に先立ち、主賓に花束が贈られた。
例文⑤
C男主賓を囲んで記念写真が撮られました。
【主賓を使う時の注意点】
「主賓」は、式典や宴会などで特別に招かれた重要な客を指す言葉です。
結婚式の披露宴で新郎新婦が招く恩師や上司、会社の創立記念式典での来賓、表彰式の受賞者の家族などが該当します。
「主賓」の類義語・言い換え4選
『主賓』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 来賓
- ゲスト
- 来客
- 貴賓
類義語①来賓の意味
式や会などに招かれてきた客。
引用:Weblio辞書
B子入学式で、来賓の挨拶が行われた。
類義語②ゲストの意味
主に「訪問者」や「来客」、「宿泊客」などを指す言葉である。
引用:Weblio辞書
A子パーティーには、友人や仕事関係のゲストが参加した。
類義語③来客の意味
訪れてくる客。また、訪ねて来た客。らいかく。
引用:Weblio辞書
B男今日の午後は来客が多かった。
類義語④貴賓の意味
身分の高い客。
引用:Weblio辞書
B子式典には、外国からの貴賓が出席した。

「主賓」と「来賓」の違いは?
「主賓」と「来賓」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「主賓」には客の中で最も主だった人という意味がありますが、
それに対し「来賓」には、式や会などに招かれてきた客という意味があります。
「主賓」は特別扱いされる客を、「来賓」は一般の招待客を表します。
「主賓」は英語で『guest of honor』
主賓は英語の『guest of honor』に言い換えることができます。
英語の『guest of honor』には
- 主賓
という意味があります。
「主賓」の対義語・反対語は『主催者』
主賓の対義語は、『主催者』になります。
主催者には
- 会合や行事などを主催する人や団体
などの意味があり、会合や行事などを主催する側を表す際に用いられます。
B男大会の主催者が、入賞者に賞状を手渡しました。
客の中で最も主だった人という意味の「主賓」に対して、会合や行事などを主催する人や団体という意味の「主催者」は、反対の意味の言葉として使うことができます。


