「礼儀」という言葉には、「社会の秩序を維持するために人が守るべき行動や作法」という意味があります。
日常会話やビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「礼儀」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「礼儀」の意味は『社会の秩序を維持するために人が守るべき行動や作法』
礼儀の読み方は「れいぎ」です。
「礼」は小学3年生、「儀」は中学校で習う漢字で、
- 「礼」は人のふみ行うべき道社会生活上の定まった形式
- 「儀」は進退動作の上でまねるべき手本・法則・のり・のっとる
の2つが合わさってできた言葉です。
『礼儀』には
- 社会の秩序を維持するために人が守るべき行動や作法
- 敬意を表す作法
などの意味があります。
「礼儀」の正しい使い方を例文で紹介!
「礼儀」は、お互いに守るべき道徳、基本的な発言や動作のルール・敬意を表す作法を表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

幼い女の子の礼儀正しいふるまいに感動しました。
例文②

人に対して指を指すのは、礼儀に反するのでやめましょう。
例文③

礼儀をわきまえて接してほしいと思います。
例文④

彼の礼儀正しさはうわべだけです。
例文⑤

日本人は礼儀正しくて控えめだというイメージがあります。
【礼儀を使う時の注意点】
「礼儀」は社会の秩序を維持するために人が守るべき行動や作法という意味で、お互いに守るべき道徳、基本的な発言や動作のルールを表すときに使われます。
また、常識ある表面的な態度に加えて、相手に対して敬意を表す作法のことを指しています。
「礼儀」の類義語・言い換え4選
『礼儀』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 作法
- エチケット
- 折り屈み
- マナー
類義語①作法の意味

立派なホテルマンになるために完璧な作法を身につけないといけない。
類義語②エチケットの意味
- 礼儀作法。作法。マナー。
- 他人に迷惑や不快感を与えないようにする心遣い。また、そこから出てくる態度や行為。
引用:コトバンク

彼らがエチケットを知らないことに私はがっかりしました。
類義語③折り屈みの意味

折り屈みを正して、会長に挨拶をいたしました。
類義語④マナーの意味
態度。礼儀。礼儀作法。
引用:コトバンク

マナーを知らない人とは、一緒に食事したくないです。

「礼儀」と「礼節」の違いは?
「礼儀」と「礼節」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「礼儀」には社会の秩序を維持するために人が守るべき行動や作法という意味がありますが、
それに対し「礼節」には、礼儀に対し、節度が加えられていることという意味があります。
「礼儀」はお互いに守るべき道徳、基本的な発言や動作のルールを指し、表面的な作法だけでなく、内面的にも相手を敬っていることを表す言葉です。
一方で「礼節」は状況や相手に応じて、程よい礼儀を示すことを指しています。
つまり「礼儀」と「礼節」の違いは、「礼儀は形」「礼節は心」といえるでしょう。
「礼儀」は英語で『courtesy』
礼儀は英語の『courtesy』に言い換えることができます。
英語の『courtesy』には
- 礼儀(正しさ)・丁重・いんぎん・親切
- 丁重な行為・特別の扱い・優遇・好意
という意味があります。
「礼儀」の対義語・反対語は『無礼』
礼儀の対義語は、『無礼』になります。
無礼には
- 礼儀にはずれること
などの意味があり、礼儀にはずれることを表すときに用いられます。

彼女は彼に無礼な態度をとり、嫌われてしまいました。
「礼儀」には社会の秩序を維持するために人が守るべき行動や作法を指し、「無礼」は礼儀にはずれることを指しています。
