「ナイーブ」という言葉は、「飾りけがなく、素直であるさま」という意味があるカタカナ語です。
純粋であることや傷つきやすい様子を表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ナイーブ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「ナイーブ」の意味は『飾りけがなく、素直であるさま』
ナイーブの読み方は「ないーぶ」です。
語源は、ラテン語で、生まれつきの、自然のという意味の「nativus」です。
『ナイーブ』には
- 飾りけがなく、素直であるさま
- 純粋で傷つきやすいさま
- 単純で未熟なさま
などの意味があります。
「ナイーブ」の正しい使い方を例文で紹介!
「ナイーブ」は、飾りけがなく、素直であるさまを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

弟はナイーブな性格です。
例文②

ナイーブな性格の彼女は、繊細な絵を描く。
例文③

娘はナイーブなところがあるので、これから先が心配です。
例文④

ナイーブな彼に、この仕事が務まるのかな。
例文⑤

芸術家にはナイーブな心を持っている人が多い。
【ナイーブを使う時の注意点】
「ナイーブ」は、日本語では純粋・繊細・傷つきやすいという意味で、人の性格や感受性に使われます。
英語の「naive」は、世間知らず・単純すぎるという否定的なニュアンスなので意味が混同しないように気をつけましょう。
「ナイーブ」の類義語・言い換え4選
『ナイーブ』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 純粋
- 繊細
- 無垢
- 初心
類義語①純粋の意味
邪念や私欲のないこと。気持ちに打算や掛け引きのないこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

彼は純粋にそのグループを愛している。
類義語②繊細の意味
感情などがこまやかなこと。また、そのさま。デリケート。
引用:Weblio辞書

彼女は繊細な心の持ち主だ。
類義語③無垢の意味
けがれがなく純真なこと。うぶなこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

無垢な子どもの瞳に吸い込まれそう。
類義語④初心の意味
世間ずれがしていないこと。ういういしいこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

彼は恋愛に関してとても初心だ。

「ナイーブ」と「ナーバス」の違いは?
「ナイーブ」と「ナーバス」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ナイーブ」には飾りけがなく、素直であるさまという意味がありますが、
それに対し「ナーバス」には、神経質であることや緊張しやすいことという意味があります。
「ナイーブ」は純粋で傷つきやすいという感受性の高さを表しますが、「ナーバス」は不安や落ち着かない様子を表します。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「ナイーブ」の対義語・反対語は『タフ』
ナイーブの対義語は、『タフ』になります。
タフには
- 頑丈なさま
- 強い体力と不屈な精神力を備えているさま
などの意味があり、強い体力と不屈な精神力を備えているさまを表す際に用いられます。

彼はとてもタフな性格だ。
飾りけがなく、素直であるさまや傷つきやすい様子を表す「ナイーブ」に対して、頑丈な様子を表す「タフ」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
