「朝ぼらけ」という言葉には、「夜明け方」という意味があります。
夜が明ける様子などによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「朝ぼらけ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
朝ぼらけの意味は『夜明け方』
朝ぼらけの読み方は「あさぼらけ」です。
語源は 小倉百人一首、権中納言定頼の歌に「朝ぼらけ宇治の川霧絶え絶えにあらはれわたる瀬々の網代木」とあり、「朝」が来て明るくなっている様子を歌っています。
「ぼらけ」には諸説があり「おぼろに明ける」が「ぼろあけ」「ぼらけ」になった説が有力のようです。
『朝ぼらけ』には
- 明け方
- あけぼの
- 辺りがほのぼのと明るくなりかける頃
などの意味があります。
「朝ぼらけ」の正しい使い方を例文で紹介!
「朝ぼらけ」は、夜が明ける朝の様子に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
朝ぼらけの光が、カーテンの隙間から優しく私を包んだ。
例文②
朝ぼらけの中で、鳥のさえずりが聴こえた。
例文③
外に出ると朝ぼらけの空がとても幻想的だった。
例文④
朝ぼらけのこの静かな時間が好きだ。
例文⑤
1日の中で朝ぼらけの空の色や風の匂いが1番好きだ。
【朝ぼらけを使う時の注意点】
夜がほのぼのと明ける頃のことを指し、「あけぼの」よりもやや明るいこという時に使われる言葉です。
「朝ぼらけ」の類義語・言い換え5選
『朝ぼらけ』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 夜明け
- 明け方
- 有明
- 黎明
- 東雲
類義語①夜明けの意味
- 夜が明けること。また、その時分。明け方。あかつき。「―に出発する」
- 日の出前、太陽の中心が地平線下の7度21分40秒に来た時刻。明け六つ。→日暮れ
- 新しい時代や文化、芸術などの始まり。「近代文学の―」
引用:goo辞書
酔ってはいたが、夜明け前に帰宅できた。
類義語②明け方の意味
明け方から朝にかけて雨が降る予想だ。
類義語③有明の意味
- 陰暦16日以後、月が空に残りながら夜が明けること。また、その月。ありあけのつき。ありあけづき。「―の空」《季 秋》「―や浅間の霧が膳を這 (は) ふ/一茶」
- 広く、夜明けをいう。明け方。
- 「有明行灯 (あんどん) 」の略。
- 「有明桜」の略。
引用:goo辞書
有明の空に浮かぶ月が綺麗だ。
類義語④黎明の意味
- 夜明け。明け方。
- 新しい事柄が始まろうとすること。また、その時。「民主主義の―」
引用:goo辞書
黎明な空を見て、心機一転頑張ろうと誓った。
類義語⑤東雲の意味
夜が明けようとして東の空が明るくなってきたころ。あけがた。あけぼの。「―の空」
引用:goo辞書
早起きをして眺めた東雲の空が非常に美しい。
「朝ぼらけ」は英語で『daybreak』
朝ぼらけは英語の『daybreak』に言い換えることができます。
英語の『daybreak』には
- 夜明け
- 夜が明ける
という意味があります。
「朝ぼらけ」の対義語・反対語は『夕まぐれ』
朝ぼらけの対義語は、『夕まぐれ』になります。
夕まぐれには
- 夕暮れ
- 夕方
- 夕方頃の薄暗いこと
などの意味があり、日が暮れる様子の時に用いられます。
夕まぐれ時の空の色が、なんとも不気味だ。
〈朝ぼらけと夕まぐれの違い〉
朝ぼらけは明け方。夕まぐれは夕方を指します。