「迎合」という言葉には、「自分の考えを曲げてでも、他人の気に入るように調子を合わせること」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「迎合」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「迎合」の意味は『自分の考えを曲げてでも、他人の気に入るように調子を合わせること』
迎合の読み方は「げいごう」です。
「迎」は中学1年生、「合」は小学2年生で習う漢字で
- 「迎」は相手の気に合うようにする
- 「合」はあう・あわせる・あわさる
の2つが合わさってできた言葉です。
『迎合』には
- 自分の考えを曲げてでも、他人の気に入るように調子を合わせること
などの意味があります。
「迎合」の正しい使い方を例文で紹介!
「迎合」は、相手の言いなりで意見や調子を合わせることを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
空気を読んで、他人に迎合してしまうところを直したいと思っています。
例文②
出世のために上司に迎合している同僚を、気持ち悪いなと感じでしまいました。
例文③
会社のお局に迎合するくらいなら、ぼっちでもかまいません。
例文④
私は迎合しない主義なので、周りに誤解されたこともあります。
例文⑤
流行や時代に迎合しない生き方に憧れています。
【迎合を使う時の注意点】
「迎合」は自分の考えを相手や世の風潮に合わせることを表現したいときに使われます。
相手が気に入るように考えや態度を変えたり媚びを売ることを表すので、
基本的にマイナスイメージがある言葉です。
「迎合」の類義語・言い換え5選
『迎合』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 媚びる
- へつらう
- ごますり
- おべっか
- 追従
類義語①媚びるの意味
息子のチームには、監督に媚びる母親がいるので周りに敬遠されています。
類義語②へつらうの意味
人の気に入るように振る舞う。また、お世辞を言う。おもねる。追従 (ついしょう) する。
引用:goo辞書
いつも先生に気に入られようとへつらう生徒が、しっかり怒られていました。
類義語③ごますりの意味
へつらって自分の利益をはかること。人に取り入ること。また、そういう人。
引用:weblio辞書
あの人はごますりが上手いので、警戒してしまいます。
類義語④おべっかの意味
相手の機嫌をとろうとして、へつらったり、心にもないお世辞を言うこと。また、その言葉。おべんちゃら。
引用:goo辞書
私におべっかを使っても通用しません。
類義語⑤追従の意味
上司の方針に追従し、プロジェクトを進めていきましょう。
「迎合」と「協調」の違いは?
「迎合」と「協調」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「迎合」には自分の考えを曲げてでも、他人の気に入るように調子を合わせることという意味がありますが、
それに対し「協調」には、利害や立場などの異なるものどうしが協力し合うことという意味があります。
どちらも他者に合わせること表す言葉ですが、
- 「迎合」は他人に気に入られるために相手に媚びへつらうことで、マイナスイメージ
- 「協調」は目的のために他者と協力し合うことで、プラスイメージ
という違いがあります。
「迎合」は英語で『assentation』
迎合は英語の『assentation』に言い換えることができます。
英語の『assentation』には
- 迎合
- 上辺だけの同意
という意味があります。
「迎合」の対義語・反対語は『反抗』
迎合の対義語は、『反抗』になります。
反抗には
- さからうこと
- 長上や権威・権力などに従わないこと
などの意味があり、さからうこと・長上や権威・権力などに従わないことを表すときに用いられます。
高校生ぐらいになると、親に対して反抗したい気持ちになるものです。
「迎合」は他人の気に入るように調子を合わせることという意味で、「反抗」は長上や権威・権力などに従わないことを意味なので、対義語の関係です。