「唖然」という言葉には、「思いがけない出来事に驚き呆れて声も出ない様子」という意味があります。
日常会話でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「唖然」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「唖然」の意味は『思いがけない出来事に驚きあきれて声も出ない様子』
唖然の読み方は「あぜん」です。
「唖」は漢字検定準1級、「然」は小学4年生で習う漢字で、
- 「唖」は言葉の不自由な人
- 「然」は状態を表す形容詞のあとに添える語
の2つが合わさってできた言葉です。
『唖然』には
- 思いがけない出来事に驚きあきれて声も出ない様子
- あっけにとられる様子
などの意味があります。
「唖然」の正しい使い方を例文で紹介!
「唖然」は、唖然は驚き呆れて何も言えない様子を表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

ハッピーエンドではない、予想外の展開んに唖然としていました。
例文②

あんまり勉強していなかったので、まさかの志望校合格に家族全員唖然としていた。
例文③

粉の洗剤を使ったらYシャツの襟汚れが真っ白になり、唖然としました。
例文④

娘の塾代があまりにも高すぎて唖然としました。
例文⑤

社長のくだらないギャグに、唖然として何も言えなかった。
【唖然を使う時の注意点】
「唖然」は思いがけない出来事に驚きあきれて声も出ないことを意味し、驚き呆れて何も言えない様子を表す時に使われます。
声が出ないほど大きな驚いたときに使い、ポジティブ・ネガティブの両方の意味合いで使われる言葉です。
「唖然」の類義語・言い換え4選
『唖然』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 呆然
- 愕然
- 開いた口が塞がらない
- 呆気にとられる
類義語①呆然の意味

急展開な成り行きで、呆然としていました。
類義語②愕然の意味

まさか犯人がこんなに近くにいたなんて愕然としました。
類義語③開いた口が塞がらないの意味
呆れ果て、茫然とするさま。呆気にとられるさま。
引用:weblio辞書

1日で1か月分のお小遣いを使い切るなんて開いた口が塞がらない。
類義語④呆気に取られるの意味

会議中に急に振られ、呆気に取られてうまく意見を言えませんでした。

「唖然」と「呆然」の違いは?
「唖然」と「呆然」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「唖然」には思いがけない出来事に驚き呆れて声も出ない様子という意味がありますが、
それに対し「呆然」には、あっけにとられている様子・気抜けしてぼんやりしている様子という意味があります。
どちらも驚く様子を表現する言葉ですが、「唖然」は驚き呆れて何も言えないことを表す時に使われ、驚くほど感動したなどのポジティブな意味としても使われる言葉です。
一方で「呆然」は、驚き呆れぼんやりして何もできない様子を意味する言葉に使われます。
「唖然」は英語で『astound』
唖然は英語の『astound』に言い換えることができます。
英語の『astound』には
- 急に驚かせてショックを与える
- びっくり仰天させる・肝をつぶさせる
という意味があります。
「唖然」の対義語・反対語はありません
唖然の対義語は、ありません。
