「頭を捻る」という言葉には、「いろいろと思いをめぐらすことや疑問に思うこと」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「頭を捻る」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「頭を捻る」の意味は『いろいろと思いをめぐらすことや疑問に思うこと』
頭を捻るの読み方は「あたまをひねる」です。
語源は、実際に頭を捻る様子から転じて、思考を巡らせるということを意味する慣用句となりました。
『頭を捻る』には
- いろいろと思いをめぐらす
- 工夫する
- 疑問に思う
- 首をひねる
などの意味があります。
「頭を捻る」の正しい使い方を例文で紹介!
「頭を捻る」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①いろいろと思いをめぐらすことを表す時
いろいろと思いをめぐらすことや工夫することを意味する時に使われます。
【例文①】
新商品のアイディアを出すために頭を捻る。
【例文②】
少しでも節約するために、頭を捻る。
例文②疑問に思うことを表す時
疑問に思って首をひねるようなことを表す時に使われます。
【例文①】
頭を捻っても、そのクイズには答えられませんでした。
【例文②】
最近の光熱費の高さに頭を捻る。
【頭を捻るを使う時の注意点】
「頭を捻る」は、頭を使って考えることを意味する慣用句です。
似ている言葉に「首を捻る」がありますが、これは理解できずに考え込むことや、疑問に思うことを表しますので、混同しないように注意しましょう。
「頭を捻る」の類義語・言い換え5選
『頭を捻る』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 考える
- 考え込む
- 思考
- 熟考
- 長考
類義語①考えるの意味
関係する事柄や事情について、あれこれと思いをめぐらす。
引用:goo辞書
うまくいく方法はないかと一晩考えた。
類義語②考え込むの意味
一つのことに集中して、深く考える。また、深刻に考える。
引用:goo辞書
テレビ番組のクイズの答えが分からず、考え込んでしまった。
類義語③思考の意味
考えること。経験や知識をもとにあれこれと頭を働かせること。
引用:goo辞書
彼の発言の意図について思考を巡らせた。
類義語④熟考の意味
念を入れてよく考えること。熟慮。
引用:goo辞書
明日のデートの服装について熟考した。
類義語⑤長考の意味
長い時間をかけて考えること。
引用:goo辞書
長考の末、今年の年末は実家に帰ることにしました。
「頭を捻る」と「頭を絞る」の違いは?
「頭を捻る」と「頭を絞る」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「頭を捻る」にはいろいろと思いをめぐらすことや疑問に思うことという意味がありますが、
それに対し「頭を絞る」には、できる限り頭を働かせて考えるという意味があります。
どちらも、頭を使って考えることを意味する言葉で、類義語として使うことができます。
どちらかと言うと「頭を絞る」よりも「頭を捻る」の方がメジャーに使われている言い回しです。
「頭を捻る」は英語で『to puzzle over』
頭を捻るは英語の『to puzzle over』に言い換えることができます。
英語の『to puzzle over』には
- 頭を捻る
という意味があります。
「頭を捻る」の対義語・反対語はありません
頭を捻るの対義語は、ありません。