「抜本的」という言葉には、「根本に立ち戻って是正するさま」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「抜本的」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「抜本的」の意味は『根本に立ち戻って是正するさま』
抜本的の読み方は「ばっぽんてき」です。
語源は、根本的な原因を除き去ることを意味する「抜本」と、名詞について形容動詞の語幹を作る「的」が組み合わされた言葉です。
『抜本的』には
- 根本に立ち戻って是正するさま
などの意味があります。
「抜本的」の正しい使い方を例文で紹介!
「抜本的」は、根本に立ち戻って是正する様子を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
少子高齢化が進み、抜本的な改革が必要だとされています。
例文②
予算について抜本的な見直しがされました。
例文③
売り上げを伸ばすためには、抜本的な対策が必要です。
例文④
介護士の処遇について、抜本的な改善を求めます。
例文⑤
今日から抜本的な工事が始まりました。
【抜本的を使う時の注意点】
「抜本的」は、物事の根本から是正することを表す際に使われる言葉です。
物事を改めることについて使われる言葉ですので、「抜本的な解決」「抜本的な見直し」などの言い回しで使われます。
「抜本的」の類義語・言い換え2選
『抜本的』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 徹底的
- ドラスチック
類義語①徹底的の意味
徹底するさま。どこまでも一貫して行うさま。
引用:goo辞書
この件については、徹底的にやり直しが必要です。
類義語②ドラスチックの意味
やり方などが、思い切ったものであるさま。過激。
引用:goo辞書
ドラスチックな改革を求めます。
「抜本的」と「根本的」の違いは?
「抜本的」と「根本的」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「抜本的」には根本に立ち戻って是正するさまという意味がありますが、
それに対し「根本的」には、物事が成り立っているおおもとに関するさまという意味があります。
「抜本的」は、物事の根幹へ立ち戻り事態を改めて正すことを意味していますが、「根本的」は、物事の基礎となっていることや、重要な部分について表す言葉です。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「抜本的」は英語で『drastic』
抜本的は英語の『drastic』に言い換えることができます。
英語の『drastic』には
- 思い切った
- 徹底的な
- 抜本的な
- 激烈な
- 猛烈な
という意味があります。
「抜本的」の対義語・反対語は『部分的』
抜本的の対義語は、『部分的』になります。
部分的には
- 全体のうち、一部分に限って関係のあるさま
などの意味があり、全体のうち、一部分に限って関係のあるさまを表す際に用いられます。
近々、部分的に改修工事を行う予定です。
根本に立ち戻って是正するさまを表す「抜本的」に対して、全体のうち、一部分に限って関係のあるさまという意味の「部分的」は、反対の意味の言葉として使うことができます。