帰属の意味とは?正しい使い方・例文をわかりやすく解説!英語への言い換えは?

会議

「帰属」という言葉には、「物や人が所属し従うこと」という意味があります。

物や人がどこに分類されるかを示す時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、「帰属」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。

目次

帰属の意味は『物や人が特定の場所に所属し従うこと』

人々

【帰属の意味】

  1. 特定の組織体などに所属し従うこと。「国家への―意識」
  2. 物・権利などが、特定の人・団体・国などの所有となること。「領土の―問題」「国庫に―する」

引用:goo辞書

帰属の読み方は「きぞく」です。

語源は、人が無事にかえって来た時に神様に謝意を表すという由来を持つ「帰」と、続く・連なるという由来を持つ「属」から来ており、

  • 「帰」は元の場所へ帰る・しかるべき場所に落ち着く
  • 「属」は従う・ある範囲に入る・連なるという意味を持つ

の2つが合わさってできた言葉です。

『帰属』には

  • 特定の団体に所属すること
  • 権利や物が特定の団体の所有物になること

などの意味があります。

帰属の正しい使い方を例文で紹介!

人々

帰属」は、物や人が特定のグループやカテゴリーに入る時に使われる言葉です。

間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。

例文①

A子

博士は新しい特許を取得したが、その権利は研究所に帰属している。

例文②

B男

この島の土地は国に帰属している。

例文③

C子

転入生はテニス部に帰属することで、楽しい学校生活が送れている。

帰属を使う時の注意点】

「帰属」は物や人、権利などがしかるべき場所や団体に落ち着き、従っている様子を表します。

帰属類義語・言い換え5選

パソコン

帰属』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。

類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。

相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。

  1. 所属
  2. 直属
  3. 附属
  4. 所有物
  5. 支配下

類義語①所属の意味

[名](スル)個人や事物などが、ある団体・組織にその一員・一部として加わっていること。「テニス部に―する」

引用:goo辞書

B子

少年は町内にある野球チームに所属している。

類義語②直属の意味

[名](スル)直接その指揮下・監督下にあること。「―の部下」「内閣に―する機関」

引用:goo辞書

A子

業務日誌の内容について、直属の上司からフィードバックを受けた。

類義語③附属の意味

  1. 主になるものに付き従っていること。また、そのもの。「会社に―する研究所」
  2. 「付属学校」の略。「―の生徒」
  3. (「付嘱」とも書く)仏語。師が弟子に教えを授け、さらに後世に伝えるよう託すること。付法。

引用:goo辞書

B男

この高校は、附属の中学校から進学してきた生徒が多い。

類義語④所有物の意味

所有しているもの。所有権のある物件。

引用:goo辞書

B子

この一帯の土地は市の所有物だ。

類義語⑤支配下の意味

ある人や組織の勢力に服していること。また、その状態。「大国の―におかれた小国」

引用:goo辞書

C男

戦いに負けた国は、勝った国の支配下に置かれた。

帰属「所属」の違いは?

パソコン

「帰属」と「所属」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

帰属」には物や人が所属し従うことという意味がありますが、

それに対し「所属」にも、物や人が所属するという意味があります。

どちらも組織やグループに属する、という意味では同じですがニュアンスが異なります。

「帰属」は漢字の「帰」が、しかるべきところに落ち着くという意味であることから、属する組織の一員としてしっくり来ている、馴染んでいるというニュアンスを持ちます。

一方「所属」は単にその組織にいるという意味で、一員であるという自覚や、馴染んでいるかどうかは問いません。

帰属は英語で『belong to』

男性

帰属は英語の『belong to』に言い換えることができます。

belong toの意味

所属しています、に所属している

引用:weblio英和辞典・和英辞典

英語の『belong to』には

  • 所属している
  • 帰属している

という意味があります。

「帰属」の対義語・反対語はありません

女性

帰属の対義語は、ありません。

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