『ベネフィット』はビジネスシーンでよく使われるカタカナ語で、『利益・恩恵』という意味があります。
初めて『ベネフィット』と聞いた時は難しいと感じたり、日本語で言ってよ!と思ったこともあるのではないでしょうか。
しかしビジネス用語の意味を知り、使い方を覚えていくことで、コミュニケーション能力や文書の読解力が向上していくでしょう。
この記事では『ベネフィット』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。
ベネフィットの意味は3パターン
【ベネフィットの意味】
「ベネフィット」とは、利益・恩恵・便益のことを意味する表現である。
「ベネフィット」は「利益を生み出すもの」や「福利厚生」、「恩恵」などの意味を持つ英語の「benefit」に由来している。英語の「benefit」は「良い行い」という意味を持つラテン語の「benefactum」を語源とする。そのため、「ベネフィット」のコアの語源は「benefactum」である。
引用:weblio辞書
ベネフィットの意味①『利益・恩恵』
利益。恩恵。また、慈善事業。「―コンサート」
引用:goo辞書
『ベネフィット』には
- 製品やサービスを利用して、実際に消費者が受けることができる恩恵
- 消費者が商品を使用することによって、満足感を得られること
などの意味があります。
『商品購入者が満足感を得たベネフィットの例』
この○○成分配合の美容液を使うようになったら
肌のハリ感が全然違うし、
ひさしぶりに会った友達にも若くなったってほめられた!
ベネフィットの意味②『福利厚生』
「ベネフィット」は利益や便益という意味であるが、手当や福利厚生という意味もあり広い意味で用いられる表現である。
引用:weblio辞書
『ベネフィット』には
- 福利厚生
- 社会保障制度の給付(医療給付、失業手当など)
などの意味があります。
ベネフィットが充実している会社に入社したい。
ベネフィットの意味③『慈善事業』
慈善[義援,募金]興行
引用:goo辞書
『ベネフィット』には
- 慈善事業
などの意味があります。
災害支援のためのベネフィットコンサートを見に行きます。
ベネフィットの正しい使い方(ビジネスシーンで使う場合)
ビジネスシーンで使う『ベネフィット』は、『利益』『恩恵』などがあります。
例文①利益という意味で使う時
【Before】
この商品のターゲット層の悩みに訴えかけ、
利益を感じてもらえなければ購入には至りません。
【After】
この商品のターゲット層の悩みに訴えかけ、
ベネフィットを感じてもらえなければ購入には至りません。
例文②(消費者が得られる)恩恵という意味で使う時
【Before】
商品のメリットも大事だが、消費者が得られる恩恵も必要です。
【After】
商品のメリットも大事だが、消費者のベネフィットも必要です。
ビジネスシーンで『ベネフィット』と言われた時は、『利益』『恩恵』と受け取ると良いでしょう。
【注意点】
※ ベネフィットとメリットは似ている意味なので混同しないようにしましょう。
メリットは商品の持っている「特徴」「長所」や「利点」のことを指し、
ベネフィットは商品を使用した結果、得られる満足感や得る事が出来る充足感です。
※ 商品を購入する際、人は機能性だけで買うわけではなく、その先にあるベネフィット(満足感)
も必要としています。
ビジネスでも、この点を重視する必要があるでしょう。
ベネフィットの類義語5選
『ベネフィット』の類義語は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- メリット
- 便宜
- 便益
- アドバンテージ
- プロフィット
類義語①メリットの意味
- 利点。価値。「何の―もない」「―が大きい」⇔デメリット。
- 手柄。功績。
引用:goo辞書
類義語②便宜の意味
- ある目的や必要なものにとって好都合なこと。便利がよいこと。「資金調達の―を得る」
- 特別なはからい。そのときに適したやり方。「―をはかる」「―上、代行を置く」
- 音信。たより。
- 「娘方より便りあらず、其方の方へは―ありしや」〈浮・曲三味線・六〉
引用:goo辞書
類義語③便益の意味
便宜と利益。都合がよく利益のあること。「土地利用の―を与える」
引用:weblio辞書
類義語④アドバンテージの意味
〘名〙 (advantage)
① 有利な立場、条件。優位。利益。〔外来語辞典(1914)〕
② 硬式庭球で、ジュース後に、いずれかが一点を得ること。
③ サッカー、ラグビー、ハンドボールなどで、プレー中に反則行為があっても、そのまま競技を続行させたほうが反則を受けたチームにとって有利であると審判が判断したとき、反則をとらないでそのままプレーを続けさせること。アドバンテージルール。
引用:コトバンク
類義語⑤プロフィットの意味
もうけ。利益。利潤。
引用:goo辞書
ベネフィットの関連用語
関連用語 薬のベネフィットの意味(医療業界)
医療業界において、「ベネフィット」は「薬のベネフィット」という形で用いられている。薬を服用することで症状が改善したり、治療期間が短くなったりするなどの恩恵が「ベネフィット」である。しかし、医療従事者は患者に薬のベネフィットだけを伝えるのではなく、リスク(副作用)についても言及しなければならない。
引用:weblio辞書
『薬のベネフィット』には
・薬の服用で得ることができる効果
などの意味があります。
薬のベネフィットのおかげで症状がだいぶ改善してきた。
ベネフィットの対義語・反対語は『disadvantage』『loss』
ベネフィットの対義語は、『disadvantage』『loss』になります。
disadvantage(ディスアドバンテージ)には
- 立場が不利なこと
- 条件が不利な状態であること
loss(ロス)には
- 損失がある
などの意味があり、どちらの意味も不利益な場合に用いられます。
ベネフィットは、恩恵を受けたときや福利厚生など自分にとって有益であるのに対して、
反対語の場合は、不利、損失といったマイナスの言葉といえます。