『ボトルネック』はビジネスシーンでよく使われるカタカナ語で、『物事の進行を妨げるもの』という意味があります。
初めて『ボトルネック』と聞いた時は難しいと感じたり、日本語で言ってよ!と思ったこともあるのではないでしょうか。
しかしビジネス用語の意味を知り、使い方を覚えていくことで、コミュニケーション能力や文書の読解力が向上していくでしょう。
この記事では『ボトルネック』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。
ボトルネックの意味は2パターン
ボトルネックの意味①『進行を妨げるもの』
《瓶の首が狭いところから》
1.物事の進行の妨げとなるもの。難関。隘路(あいろ)。ネック。
2.道路で、いつも混雑するところ。車線の減少箇所や開かずの踏切など。
3.コンピューターやネットワークの高速化などの性能向上を阻む要因。
引用:weblio辞書
『ボトルネック』には
- 物事の進行を妨げる
- 交通渋滞の発生地点
- ネットワークの障害
などの意味があります。
車同士の接触事故がボトルネックになり、渋滞発生!
ボトルネックの意味②『瓶の口のような形の襟』(ファッション業界)
首に沿って瓶(ボトル)の口のように少し立ち上がったネックライン。ミセスのインナーやワンピースなどによく用いられている。
引用:weblio辞書
『ボトルネック』には
- 瓶の口のように首に沿って折り返さずに、細く立ち上がった形の襟が特徴のトップス
などの意味があります。
今季は、ボトルネックのニットが流行ると思います!
ボトルネックの正しい使い方(ビジネスシーンで使う場合)
ビジネスシーンで使う『ボトルネック』は、『作業効率の低下を引き起こしている原因』『障害』などがあります。※省略して「ネック」と呼ばれることもあります。
例文①原因という意味で使う時
【Before】
リリースに間に合わなかったのは、人員不足が原因だ!
【After】
リリースに間に合わなかったのは、人員不足がボトルネックだ!
例文②障害という意味で使う時
【Before】
オンラインストアの注文処理において、決済システムが障害となり、顧客の支払いが遅れています。
【After】
オンラインストアの注文処理において、決済システムがボトルネックとなり、顧客の支払いが遅れています。
ビジネスシーンで『ボトルネック』と言われた時は、『物事を進行する上で問題や障害になっている部分』と受け取ると良いでしょう。
【注意点】
「ボトルネック」は、物事を進める上での問題点ではありますが、改善を要する為、言い換えると最も重要なポイントとも言えます。そのため、きちんと意味を理解しておくと良いでしょう。
ボトルネックの類義語2選
『ボトルネック』の類義語は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 律速
- 障害物
類義語①律速の意味
物事の進展の進み具合や性能を左右する要因を意味する言葉。化学分野の用語として用いられ、反応速度を決定する箇所を意味する。速度を律することを「律速する」と表現する。
引用:weblio辞書
類義語②障害物の意味
進行の妨げになる物体、障害、じゃまな物などを意味する表現。
引用:weblio辞書
今回の企画を通すにあたって、障害物となりえる可能性が出てきました。
ボトルネックの関連用語3選
ボトルネックの関連用語は3つあります。
- ボトルネック独占
- ボトルネック踏切
- フォン・ノイマン・ボトルネック
関連用語①ボトルネック独占
ネットワーク経済において、必要不可欠な設備を独占することを、「ボトルネック独占」と呼ぶ。
引用:wikipedia
関連用語②ボトルネック踏切
国土交通省では都市部の踏切について、列車本数が多いため道路交通に支障をきたす箇所のうち、遮断時間が長い踏切を「開かずの踏切」と呼ぶ一方、交通遮断量(交通量 x 遮断時間)が大きい踏切を「ボトルネック踏切」と呼んでいる[2]。
引用:wikipedia
関連用語③フォン・ノイマン・ボトルネック
フォン・ノイマン・ボトルネック (英: Von Neumann bottleneck) またはノイマンズ・ボトルネックは、コンピュータ・アーキテクチャの1つの型であるノイマン型に存在する性能上のボトルネック。
引用:weblio辞書
ボトルネックの対義語・反対語は『大通り』
英語のボトルネックには対義語はありません。
ですが、『隘路(あいろ)』という意味で使うカタカナ語のボトルネックの対義語は『大通り』になるでしょう。
大通りには
- 幅の広い道路
- 本通り
などの意味があり、道案内などで広い道を示す際に用いられます。
隘路(あいろ)は狭くて険しい道を示す際に使われますが、対照的な幅が広い道を示す際は、大通りが使われます。