『コミット』はビジネスシーンでよく使われるカタカナ語で、『目標に対して責任を持って深く関わる』という意味があります。
初めて『コミット』と聞いた時は難しいと感じたり、日本語で言ってよ!と思ったこともあるのではないでしょうか。
しかしビジネス用語の意味を知り、使い方を覚えていくことで、コミュニケーション能力や文書の読解力が向上していくでしょう。
この記事では『コミット』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。
コミットの意味は3パターン
【コミットの意味】
[名](スル)
- 1 かかわり合うこと。関係すること。「多くの知識人が運動に―した」
- 2 約束すること。誓うこと。「問題解決を強く―する」
- 3 データベースにおいて、トランザクション処理が成功し、完了すること。
引用:goo辞書
コミットの意味①『目標に対して責任を持って深く関わる』
「コミット」とは、「目標に対して責任を持って深く関わる」や「目標を必ず達成するために全力で取り組む」などの意味で用いられる表現である。「コミットする」のように動詞として用いられることが多い。
引用:weblio辞書
『コミット』には
・目標に対して責任を持って深く関わる
・目標を必ず達成するために全力で取り組む
などの意味があります。
今年の夏までに3キロダイエットをコミットする。
コミットの意味②『約束』
英語の commit にも「専心する」「約束する」といった意味がある。
引用:weblio辞書
『コミット』には
・専心する
・約束する
などの意味があります。
3日以内に連絡することをコミットします。
コミットの意味③『確定させる』
ITの分野では、処理や変更などを確定させる、反映させる、といった意味で用いられることが多い。
トランザクション処理において、関連する処理がすべて成功し、結果を確定させることをコミットという。
『コミット』には
・確定させる
・反映させる
などの意味があります。
膨大な顧客データが全てコミットされて安心した。
コミットの正しい使い方(ビジネスシーンで使う場合)
ビジネスシーンで使う『コミット』は、『約束』『責任』などがあります。
例文①約束という意味で使う時
【Before】
今年のボーナスは昨年よりも10%増加を約束します。
【After】
今年のボーナスは昨年よりも10%増加をコミットします。
例文②責任という意味で使う時
【Before】
会社から任された事業に責任を持ちます。
【After】
会社から任された事業にコミットします。
例文③関わるという意味で使う時
例文③
【Before】
今年の新入社員育成に関わらせてください。
【After】
今年の新入社員育成にコミットさせてください。
ビジネスシーンで『コミット』と言われた時は、『責任が伴う約束』と受け取ると良いでしょう。
【注意点】
コミットは、責任感が伴う重みのある言葉なので、安易な気持ちで使用すると、その後結果が出せなかった場合は、信頼問題に繋がる可能性があります。
コミットの類義語・関連用語3選
『コミット』の類義語は3つあります。
①プロミス
②フルコミット
③オーバーコミットメント
類義語①プロミスの意味
「プロミス」とは英語「promise」に由来し、「約束」を意味する表現。なお、英単語の「promise」には「有望、見込み」や「(将来的に)~しそうである」といった意味もある。
引用:weblio辞書
プロミス通り、納期を守って提出します。
類義語②フルコミットの意味
フルコミットとは、英語の「full」と「commitment」の2つの単語を合わせた言葉です。「全面的に責任を背負う」「最大限の努力を惜しまない」といった意味があり、一般的にはコミットをさらに強調する形で使われています。
引用:CANVAS
類義語③オーバーコミットメントの意味
自分の担当の範囲を超えて介入したり、他人に余計な指示をしたりすること。越権行為。
引用:コトバンク
彼のオーバーコミットメントがチームの信頼を失わせた。
コミットの対義語・反対語はオミット
コミットの対義語は、オミットになります。
オミットには
・区別して省く
・排除
・却下
などの意味があり、特定一部を除外する際に用いられます。
コミットは『約束・責任』オミットは『除外・却下』と全く異なる意味になるので、一文字違いで相手に大きな誤解を招いてしまいます。