「対応」という言葉には、「相手や状況に応じて物事をすること」という意味があります。
周囲の状況などに合わせて事をする際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「対応」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「対応」の意味は『周囲の状況などに合わせて事をすること』
対応の読み方は「たいおう」です。
語源は中国語の「対」と「応」の2つの漢字から来ており、
- 「対」は向き合う
- 「応」は答える
の2つが合わさってできた言葉です。
『対応』には
- ある物事が、他の範疇(はんちゅう)に属する物事と、対立・相当する関係にあること。
- 互いにつりあいがとれていること。
- 周囲の状況などに合わせて事をすること。
などの意味があります。
「対応」の正しい使い方を例文で紹介!
「対応」は、周囲の状況などに合わせて事をする際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
質問メールに対応した。
例文②
チャットの質問に対応する。
例文③
先日の件は対応済みです。
例文④
返品対応してもらった。
例文⑤
顧客からのクレームに対して、迅速かつ丁寧に対応した。
【対応を使う時の注意点】
「対応」は実際に起こった事柄に対して手段や策略を考えて実行に移すという意味で使われます。
例えば、感染症対策に手洗いとうがいで対応した、などがよくある例です。
「対応」は抽象的な概念ですので、具体的な行動や手段を理解することが重要です。
「対応」の類義語・言い換え3選
『対応』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 対処
- 収拾
- 照応
類義語①対処の意味
「対処」は、できごと、変化などに応じてふさわしい処理をすること。
引用:goo辞書
顧客のクレームに対処した
類義語②収拾の意味
「収拾」は、かなり混乱してしまった事態を収めまとめること。
引用:goo辞書
パニックの収拾に手間取る
類義語③照応の意味
「照応」は、二つのものが互いに関連し、対応すること。
引用:weblio辞書
鍵と鍵穴は照応している。
「対応」と「対処」の違いは?
「対応」と「対処」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「対応」には同じ種類のものが向かい合った状態にあることという意味がありますが、
それに対し「対処」には、ある状況や性質に合わせて適切にとり計らうことという意味があります。
「対応」と「対処」は似ていますが、いくつかの違いがあります。「対応」は、ある事態や問題に対して適切な対策や行動をとることを指します。「対処」は、問題や困難に対して具体的な行動や手段を指します。
「対応」は英語で『correspondence』
対応は英語の『correspondence』に言い換えることができます。
英語の『correspondence』には
- 相当、相応。
- 相手に応じること。
という意味があります。
「対応」の対義語・反対語は『不対応』
対応の対義語は、『不対応』になります。
不対応の意味
物事に対してのある取り組みが行われないこと、あるいは対応できないことを意味する表現。「不対応」に対して「非対応」は現在対応しておらず今後も対応しないこと、「未対応」は今後対応できる可能性がある、あるいはその予定はあるがまだしていないといった違いがある。
引用:weblio辞書
不対応には
- 物事に対してのある取り組みが行われないこと
- 物事に対してのある取り組みが対応できないこと
などの意味があり、否定的な意味で用いられます。
「対応」は、ある事態や問題に対して適切な対策や行動をとることを考えます。 適切な対応を行うことで、問題の解決や要求の満たし方を考えます。
「不対応」は、「対応」の反対の意味であり、どうしてもの解決ができないこと、または対応できないことを意味します。理解できない状態を表します。