「胆力」という言葉には、「物事に動じない強い精神力や気力のこと」という意味があります。
文章を書くときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「胆力」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「胆力」の意味は『物事に動じない強い精神力や気力のこと』

胆力の読み方は「たんりょく」です。
「胆」は中学生、「力」は小学1年生で習う漢字で、
- 「胆」は肝臓・からだの中で、勇気や度胸の生じるもとと思われているところ
- 「力」はちから・はたらき・作用・いきおい
の2つが合わさってできた言葉です。
『胆力』には
- 事にあたって、恐れたり、尻ごみしたりしない精神力
- ものに動じない気力
などの意味があります。
「胆力」の正しい使い方を例文で紹介!

「胆力」は、物事に動じない強い精神力や気力のことを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

苦手な事をコツコツと続けることは、胆力を鍛える練習になり必要なことです。
例文②

学生時代にスポーツをやってきた人は、胆力があるので重宝される傾向があります。
例文③

胆力を鍛えるためにも、いろいろなことにチャレンジしたいです。
例文④

子ども達の胆力を養うためにキャンプを計画しました。
例文⑤

胆力んい欠けるリーダーについていこうとは思いません。
【胆力を使う時の注意点】
「胆力」は物事に動じない強い精神力や気力を意味し、恐れたり、尻ごみしたりしない精神力やものに動じない気力を表すときに使われます。
例文のように、「胆力を鍛える」「胆力を養う」「胆力に欠ける」などの表現で使われることが多い言葉です。
「胆力」の類義語・言い換え5選

『胆力』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 度胸
- 気骨
- 気丈夫
- 気概
- ガッツ
類義語①度胸の意味
物事を恐れない心。気おくれしない精神力。
引用:コトバンク

あの場面でチャレンジするなんて彼は度胸がありますね。
類義語②気骨の意味

最近では珍しい、気骨のある若者に心打たれました。
類義語③気丈夫の意味

どんなに気丈夫な人だとしても、病気には勝てないです。
類義語④気概の意味

彼女は難しい試験に挑戦する気概がない。
類義語⑤ガッツの意味
英語表記:guts
「guts」とは英語の単語で、直訳すると「内臓」を意味する。しかし、スラングとして使われる場合には「勇気」や「根性」を指す。また、ある事柄の本質や中心を指す表現としても用いられる。
引用:weblio辞書

部下のA君は本当にガッツがあるのでみんな応援したくなります。

「胆力」と「度胸」の違いは?

「胆力」と「度胸」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「胆力」には物事に動じない強い精神力や気力のことという意味がありますが、
それに対し「度胸」には、物事を恐れない心・気おくれしない精神力という意味があります。
どちらも物事に動じない心・恐れない心という意味ですが、「胆力」は日常会話ではあまり使われず、主に文章を書くときに使われる言葉です。
一方で「度胸」は、日常会話でも文章でも使われる一般的な表現です。
「胆力」は英語で『courage』

胆力は英語の『courage』に言い換えることができます。
英語の『courage』には
- 危険・苦難・不幸にあっても恐れず不安を抑えることのできる勇気
- 勇気・度胸
という意味があります。
「胆力」の対義語・反対語は『小心』

胆力の対義語は、『小心』になります。
小心には
- 気が小さくて臆病なこと
- 細かいことにまでよく気を配ること
などの意味があり、気が小さくて臆病なこと・細かいことにまでよく気を配ることを表すときに用いられます。

私は小心者なので、そのとき何も言えませんでした。
「胆力」は物事に動じない強い精神力や気力のことを指し、「小心」は気が小さくて臆病なこと・細かいことにまでよく気を配ることを指しています。
