「大団円」という言葉には、「演劇や小説などの最後の場面」という意味があります。
ハッピーエンドを表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「大団円」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「大団円」の意味は『演劇や小説などの最後の場面』
大団円の読み方は「だいだんえん」です。
語源は、円満という意味の「団円」に、程度がはなはだしいことを意味する「大」がついた言葉です。
『大団円』には
- 演劇や小説などの最後の場面
- すべてがめでたく収まる結末
などの意味があります。
「大団円」の正しい使い方を例文で紹介!
「大団円」は、演劇や小説などの最後の場面を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
薮くん主演の初舞台は、大団円を迎えた。
例文②
その映画は大団円で終わった。
例文③
はじめて携わった企画が大団円となり、ほっとしている。
例文④
最後は、スタンディングオベーションで大団円を迎えた。
例文⑤
このイベントが大団円を迎えることができたのも、皆さまのおかげです。
【大団円を使う時の注意点】
舞台や映画などがめでたく終わることを表す「大団円」ですが、最近ではビジネスシーンでも使われることがあります。
企画やイベントが「丸く収まったこと」「良い結末で終えたこと」などを意味しますので、覚えておきましょう。
「大団円」の類義語・言い換え4選
『大団円』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- フィナーレ
- 大詰め
- 終幕
- 有終の美を飾る
類義語①フィナーレの意味
演劇などの最後の幕。また、物事の締めくくりの部分。大詰め。
引用:goo辞書
最高のフィナーレを打ち上げ花火が飾った。
類義語②大詰めの意味
いよいよ、場面は大詰めです。
類義語③終幕の意味
2ヶ月間の舞台が終幕しました。
類義語④有終の美を飾るの意味
有終の美を飾るとは、事を全うし、締めくくりの局面でも見事な成果を挙げるという意味で用いられる言い回しである。
引用:Weblio辞書
学生最後の大会で、有終の美を飾ることができて嬉しい。
「大団円」と「大円団」の違いは?
「大団円」と「大円団」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「大団円」には演劇や小説などの最後の場面という意味がありますが、
それに対し「大円団」は「大団円」の誤りです。
言い間違いや表記の誤りで「大円団」という言葉が広まったと言われていますが、「大円団」という言葉はありません。
正しくは「大団円」ですので、誤用しないように覚えましょう。
「大団円」は英語で『grand finale』
大団円は英語の『grand finale』に言い換えることができます。
英語の『grand finale』には
- 大団円
- グランドフィナーレ
という意味があります。
「大団円」の対義語・反対語は『バッドエンド』
大団円の対義語は、『バッドエンド』になります。
バッドエンドには
- 小説・演劇・映画などで、物語が不幸な結末を迎えること
などの意味があり、小説・演劇・映画などで、物語が不幸な結末を迎えることを表す際に用いられます。
この映画はバッドエンドなので、好みが分かれます。
演劇や小説などの最後の場面ですべてがめでたく収まる結末という意味のある「大団円」に対して、小説・演劇・映画などで、物語が不幸な結末を迎えることという意味の「バットエンド」は、反対の意味の言葉として使うことができます。