「大事をとって」という言葉には、「用心し、自重して」という意味があります。
体調が悪い時などによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「大事をとって」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
大事をとっての意味は『用心し、自重して』
大事をとっての読み方は「だいじをとって」です。
「大事をとる」という言葉が由来となっており、慎重に物事を行うことを表しています。
『大事をとる』には
- 軽々しく物事をしない
- 用心し自重する
などの意味があります。
この「大事をとる」という言葉から、副詞的な表現として「大事をとって」という表現になりました。
「大事をとって」の正しい使い方を例文で紹介!
「大事をとって」は、用心し自重する場面などで使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
大事をとって今日は休ませていただきます。
例文②
大事をとって病院に行くよ。
例文③
微熱だったが、大事をとって休んだ。
例文④
大事をとって電車を一本遅らせた。
例文⑤
嫁の出産予定日が近いので、大事をとって今週は有給を使った。
【大事をとってを使う時の注意点】
「大事をとって〜する」というように、後に続く動詞を強調する役割をもっています。
休む、やめるなど、言い出しにくいような動詞が続くことが多い言葉です。
「大事をとって」の類義語・言い換え3選
『大事をとって』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 念のため
- 万一
- 一応
類義語①念のための意味
いっそう注意するため。確認のため。
引用:goo辞書
忘れ物がないか、念のためもう一度見ておこう。
類義語②万一の意味
万一の事故に備えて、保険には入っておこう。
類義語③一応の意味
ほぼそのとおりと思われるが、念のために。
引用:goo辞書
今日の飲み会に来るかどうか、一応、知念にも声をかけておいて。
「大事をとって」は英語で『Don't take any chances』
大事をとっては英語の『Don't take any chances』に言い換えることができます。
英語の『Don't take any chances』には
- 大事をとって
という意味があります。
「大事をとって」の対義語・反対語は『無理矢理』
大事をとっての対義語は、『無理矢理』になります。
無理矢理には
- 無理と知りながら、強引に行うさま
の意味があり、物事を無理と分かっていながら強引に行うことを表す際に用いられます。
上司に無理矢理、残業させられた。
無理せず慎重に行動するという意味の「大事をとって」に対して、無理だとわかっていながら強引に行うという意味の「無理矢理」は反対の表現だと言えます。