「大なり小なり」という言葉には、「大きくても小さくても」という意味があります。
物事の程度を表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「大なり小なり」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「大なり小なり」の意味は『大きくても小さくても』
大なり小なりの読み方は「だいなりしょうなり」です。
数学で使われている不等号から派生したという説などがありますが、はっきりとした語源は不明です。
『大なり小なり』には
- 大きくても小さくても
- 程度の差こそあれ
- 多かれ少なかれ
などの意味があります。
「大なり小なり」の正しい使い方を例文で紹介!
「大なり小なり」は、程度の差がある時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
大なり小なり、みんな悩みを抱えて生きている。
例文②
還暦を過ぎると、大なり小なり病気にかかるのは仕方がないことだ。
例文③
大なり小なり、お金についての悩みはあるものだ。
例文④
学生時代には、大なり小なりいい思い出があることでしょう。
例文⑤
大なり小なり、会社に不満はある。
【大なり小なりを使う時の注意点】
数学記号の不等号では、「>」は「大なり」、「<」は「小なり」を表します。
例えば、「A>B」は、AはBより大きいという意味で、Bは含まれません。
併せて覚えておきましょう。
「大なり小なり」の類義語・言い換え3選
『大なり小なり』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 多かれ少なかれ
- 若干
- 幾ばくか
類義語①多かれ少なかれの意味
数量や程度に多い少ないの差はあっても。大なり小なり。
引用:goo辞書
多かれ少なかれ、教育にはお金がかかる。
類義語②若干の意味
はっきりしないが、それほど多くはない数量を表す。いくらか。少しばかり。多少。
引用:goo辞書
当日券に、若干の余裕があります。
類義語③幾ばくかの意味
いくつか。いくらか。明確でない数量、分量に関する表現。
引用:goo辞書
幾ばくかのお金なら、課金して良い席に座りたい。
「大なり小なり」は英語で『to a greater or lesser extent』
大なり小なりは英語の『to a greater or lesser extent』に言い換えることができます。
英語の『to a greater or lesser extent』には
- 多かれ少なかれ
という意味があります。
「大なり小なり」の対義語・反対語はありません
大なり小なりの対義語は、ありません。