「脱帽」という言葉には、「相手に敬意を示すこと」という意味があります。
他者を敬う場面でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「脱帽」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「脱帽」の意味は『相手に敬意を示すこと』

脱帽の読み方は「だつぼう」です。
明確な語源や由来はありませんが、「脱」と「帽」のそれぞれの意味は、
- 「脱」は、外側を覆っているものを取り去ること
- 「帽」は、頭に被るもの
この2つが合わさってできた言葉です。
『脱帽』には
- 敬意を表して、かぶっている帽子をぬぐこと
- 相手に敬意を示すこと
- 感服すること
などの意味があります。
「脱帽」の正しい使い方を例文で紹介!

「脱帽」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①敬意を表して、かぶっている帽子を脱ぐことを表す時
帽子を脱ぐことを表す時に使われます。
【例文①】

試合開始の挨拶の際には脱帽する。
【例文②】

室内では脱帽するようにと父から教わりました。
例文②相手に敬意を示すことを表す時
感服することを表す時に使われます。
【例文①】

彼の見事なプレゼンテーションには脱帽した。
【例文②】

彼女の発言にはいつも脱帽させられる。
【脱帽を使う時の注意点】
「脱帽」はかぶっている帽子を脱ぐという意味を持ちますが、一般的には相手に対して尊敬や感服の意を表す際に使われる言葉です。
やや堅苦しい印象のある言葉のため、日常会話よりはフォーマルな場面で使われます。
「脱帽」の類義語・言い換え4選

『脱帽』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 感服
- 表敬
- 尊敬
- 感心
類義語①感服の意味
深く感心して、尊敬・尊重の気持ちを抱くこと。
引用:goo辞書

彼の親切な言動に、いつも感服しています。
類義語②表敬の意味
敬意を表すこと。
引用:goo辞書

総理大臣が表敬訪問をしたそうです。
類義語③尊敬の意味
その人の人格をとうといものと認めてうやまうこと。その人の行為・業績などをすぐれたものと認めて、その人をうやまうこと。
引用:goo辞書

努力家の彼女を心から尊敬しています。
類義語④感心の意味
りっぱな行為や、すぐれた技量に心を動かされること。心に深く感じること。感服。
引用:goo辞書

彼にはいつも感心させられます。

「脱帽」と「感服」の違いは?

「脱帽」と「感服」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「脱帽」には相手に敬意を示すことという意味がありますが、
それに対し「感服」には、深く感心して、尊敬・尊重の気持ちを抱くことという意味があります。
「脱帽」は相手の行動に対して驚きや感動した際によく使われるのに対して、「感服」は、驚きというよりは相手の言動や実力に感心するという場面でよく使われます。
どちらも相手に対して敬意を表す言葉ですが、若干ニュアンスが異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「脱帽」は英語で『removing one's hat』

脱帽は英語の『removing one's hat』に言い換えることができます。
英語の『removing one's hat』には
- 脱帽
という意味があります。
「脱帽」の対義語・反対語はありません

脱帽の対義語は、ありません。
