「余談」という言葉には、「用件以外の話」という意味があります。
話の本筋から離れた話題を話す時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「余談」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
余談の意味は『用件以外の話・本筋を離れた話』
【余談の意味】
用件以外の話。本筋を離れた話。
余談(よだん)とは、何らかの役に立つことを見込まれていない話。雑談の類であり、話の内容の事柄と多少は関連しているものの、本筋から外れており理解の助けにおよぶ見込みがほとんどないとされるものを指す。
引用:weblio辞書
余談の読み方は「よだん」です。
語源は漢字の「余(よ)」と「談(だん)」から来ており、
- 「余」はそのほか・それ以外
- 「談」はあることについて話をすること
の2つが合わさってできた言葉です。
『余談』には
- 用件以外の話
- 本筋を離れた話
- 何らかの役に立つことを見込まれていない話
などの意味があります。
余談の正しい使い方を例文で紹介!
「余談」は、話の本筋とは違う話をする時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
余談になるが、明日雨が降るそうなので出かける際は、傘が必要です。
例文②
今回の企画書はとてもよく出来ました。余談ですが、今回調べた○○は今一番人気がある物だそうです。
例文③
これは余談になりますが、今回の打ち上げはどこでやりますか?
例文④
彼は余談でどんどん自分の話をしてきます。
例文⑤
仕事中はあまり余談話はしない方がいい。
【余談を使うと時の注意点】
余談は、「本筋を離れた話」という意味があるので、あまり一つの会話の中で多用しすぎたり使用する場を間違えたりすると、相手に不快感を与えたり、話の内容が分からなくなる事があります。
余談の類義語・言い換え5選
『余談』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 無駄話
- 雑談
- 長話
- 閑談
- ちなみに
類義語①無駄話の意味
役に立たないおしゃべり。雑談。
引用:goo辞書
無駄話をしてる時が、一番楽しい時間かもしれないです。
類義語②雑談の意味
さまざまな内容のことを気楽に話すこと。また、その話。とりとめのない話。
引用:goo辞書
雑談をしながら、進めていくと早く時間が過ぎてしまいます。
類義語③長話の意味
長い時間話をすること。また、その話。「街頭で立ったまま―する」
引用:goo辞書
長話になりそうなので、一度時間をとって話をすることにしました。
類義語④閑談の意味
久しぶりに高校の同級生に会ったので、コーヒーを飲みながらゆっくり閑談した。
類義語⑤ちなみにの意味
前に述べた事柄に、あとから簡単な補足などを付け加えるときに用いる。ついでに言うと。「―、新郎と新婦は幼いころからのお知り合いです」
引用:goo辞書
今回の商品はこちらになります。ちなみに、私が企画・開発まで手掛けた商品です。
「余談」と「予断」の違いは?
「余談」と「予断」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
余談には用件以外の話・本筋を離れた話という意味がありますが、それに対し予断には前もって判断・予測することという意味があります。
雑談など、なんでもない話・用件以外の話は「余談(よだん)」、物事の結果などを予め予測して判断することを「予断(よだん)」を使用します。意味が異なるので、注意が必要です。
余談は英語で『digression』
余談は英語の『digression』に言い換えることができます。
英語の『digression』には
- 枝葉にわたること
- 余談
- 脱線
という意味がありあります。
余談の対義語・反対語3選
余談の対義語は、3つになります。
- 本論
- 本筋
- 用件
対義語①本論の意味
本論には
- 議論・論文などの中心となる部分
- この論・この論文・議論
などの意味があり、話の内容が本題に入る時などに用いられます。
対義語②本筋の意味
本筋には
- 本来の筋道。また、正当な道理
- 本来の血統や流派
などの意味があり、本来の道筋に戻す時などに用いられます。
対義語③用件の意味
用件には
- なすべき仕事
- 伝えるべき事柄
- 用事
などの意味があり、本題にすぐ入る時などに用いられます。
余談は、話の本筋から外れた違う話をする時に使用する言葉になります。
対義語は、話を本題に戻す・すぐに本題に入る時に使用する言葉になります。