「違和感」という言葉には、「しっくりしない感じ」という意味があります。
ある状況や物事に対してなんとなく不自然な感じがするときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「違和感」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
違和感の意味は『しっくりしない感じ』
違和感の読み方は「いわかん」です。
「違」には「食い違う」、「和」には「調和の取れている」という意味があり、二つを合わせた「違和」には「調和が食い違っている」つまり「ちぐはぐである」という意味があります。
これに「ある感じが生じる」という意味を持つ「感」が合わさった語です。
『違和感』には
- しっくりしない感じ
- ちぐはぐに思われる
- 物事に馴染めない様
などの意味があります。
「違和感」の正しい使い方を例文で紹介!
「違和感」は、ある状況や物事に対してなんとなく不自然な感じがするときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
この登場人物良い人そうだけど、なんだか言動に違和感があるのよね。
例文②
企画書の導入部分になんだか違和感を感じるんだけど、どこかおかしいかな?
例文③
彼の持ってきた経費の申請書、なんだか違和感があるのですが…本当にこの金額で合っているのでしょうか。
例文④
昨日カーテンを新調したんだけど、部屋の雰囲気に合ってないみたいで違和感を覚えるのよね。
例文⑤
今回のプロジェクトについて一通り説明させてもらったが、違和感を感じた部分があれば教えてほしい。
【違和感を使う時の注意点】
「違和感を感じる」は、同じ意味の語を重ねた言い方のため誤用だと思われがちですが、誤用ではありません。
ただし、話し言葉では気にならなくても、書き言葉にすると気になる場合もあるため、「違和感がある」「違和感を覚える」「違和感を持つ」などに言い換えた方が良いでしょう。
「違和感」の類義語・言い換え5選
『違和感』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 引っかかり
- 不自然
- 不一致
- しっくりこない
- 妙な感じ
類義語①引っかかりの意味
この商品説明なんとなく引っかかりを感じるのよね。
類義語②不自然の意味
自然さがないこと。無理があること。また、そのさま。
引用:goo辞書
彼女の演技ってなんか不自然じゃない?
類義語③不一致の意味
一致しないこと。ぴったり合わないこと。
引用:goo辞書
どの案を採用するかは、意見不一致のため次回の会議に持ち越しになったよ。
類義語④しっくりこないの意味
彼がメンバーから抜けてから、やっぱりグループがしっくりこないのよね。
類義語⑤妙な感じの意味
僕の通っていた小学校に息子も通うことになるなんて、なんだか妙な感じがするなぁ。
「違和感」と「異和感」の違いは?
「違和感」と「異和感」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
結論から言うと、「異和感」は「違和感」の誤字です。
「違」と読み方が同じで意味も似ているため「異」を使ってしまう人が多いですが、間違いなので気を付けましょう。
「違和感」は英語で『discomfort』
違和感は英語の『discomfort』に言い換えることができます。
英語の『discomfort』には
- 不快
- 不安
という意味があります。
「違和感」の対義語・反対語は『調和』
違和感の対義語は、『調和』になります。
調和には
- 全体が程よくつりあっている
- 全体に矛盾や衝突がない
- 全体の程よいつりあい
などの意味があり、ある物事のつりあいが取れているときに用いられます。
このCMは自動車と街並みがよく調和していて素晴らしいね。
「違和感」はある状況や物事に対してなんとなくしっくりしないときに使いますが、「調和」は全体が程よくまとまっているときに使います。