「道程」という言葉には、「ある地点に着くまでの距離・みちのり・行程」という意味があります。
この記事では、「道程」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
ある目的までの距離や行程を表現する際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
「道程」の意味は『ある地点に着くまでの距離・みちのり・行程』
道程の読み方は「どうてい」です。
語源は古語の道と程から来ており、
- 「道」は道路・進むべき経路・進むべき方針・人生の方向性
- 「程」は進むべき距離・経過すべき時間
の2つが合わさってできた言葉です。
『道程』には
- ある地点に着くまでの距離やみちのり、行程
- ある境地・状態になるまでの時間や過程
- ある地点から他の地点までの道の長さ、又、目的地までの道路の距離
などの意味があります。
「道程」の正しい使い方を例文で紹介!
「道程」は、進行や進展の経過を意味する際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
旅行の道程を確認しました。
例文②
本日の会議の道程は次の通りです。
例文③
プロジェクトの道程に遅れが生じました。
例文④
道程はどれくらいありますか。
例文⑤
この後、三日間の道程を確認する。
【道程を使う時の注意点】
「道程」は比較的堅い表現であり、日常会話やカジュアルなシーンではあまり使われません。
ビジネスや公式の場面、または書き言葉に適しています。
相手やシチュエーションに応じて使い分けましょう。
「道程」の類義語・言い換え5選
『道程』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 通路
- 道筋
- コース
- 行路
- ライン
類義語①通路の意味
出入りや通行のための道。とおりみち。
引用:goo辞書
病院の通路にはたくさんの人が行き交っていた。
類義語②道筋の意味
通っていく道。通り道。コース。
引用:goo辞書
彼は成功への道筋を見出すために多くの努力をしてきました。
類義語③コースの意味
進んで行く道筋。進路。針路。水路。
引用:goo辞書
旅行のコースを決める前に、各都市の観光名所を調べました。
類義語④行路の意味
道を行くこと。また、旅行をすること。
引用:goo辞書
遠い山々を背に、彼女は自然の美しい行路を歩いていた。
類義語⑤ラインの意味
英語で「線」「列」あるいは「線を描く」といった意味で用いられる語。
引用:weblio辞書
ガイドラインに従って進める。
「道程」と「道のり」の違いは?
「道程」と「道のり」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「道程」にはある地点に着くまでの距離・みちのり・行程という意味がありますが、それに対し「道のり」には目的地までの行程や道順という意味があります。
「道程」は計画やスケジュールに焦点を当てて進行の経過を示す言葉です。
「道のり」は実際の経路や距離に焦点を当てて移動する際の道筋を示す言葉となります。
ただし、文脈によっては両者が似たように使われることもありますので、注意が必要です。
「道程」は英語で『distance』
道程は英語の『distance』に言い換えることができます。
英語の『distance』には
- 距離
- 道のり
- 間隔
- かなりの距離
- 遠方
- 隔たり
- 経過
- 広がり
- (血縁・身分などの)相違
- 懸隔
という意味があります。
「道程」の対義語・反対語はありません
「道程」の対義語・反対語はありません。