「道徳」という言葉には、「人々が善悪をわきまえて正しい行為をなすために守り従わねばならない規範の総体」という意味があります。
日常生活でもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「道徳」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「道徳」の意味は『人々が善悪をわきまえて正しい行為をなすために守り従わねばならない規範の総体』
【道徳の意味】
- 人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、守り従わねばならない規範の総体。外面的・物理的強制を伴う法律と異なり、自発的に正しい行為へと促す内面的原理として働く。
- 小・中学校の教科の一。生命を大切にする心や善悪の判断などを学ぶもの。
引用:goo辞書
道徳の読み方は「どうとく」です。
語源は人の守るべき義理を意味する「道」とりっぱな行いや品性を意味する「徳」から来ており、
- 「道」は人の守るべき義理
- 「徳」はりっぱな行いや品性
の2つが合わさってできた言葉です。
『道徳』には
- 人々が善悪をわきまえて正しい行為をなすために守り従わねばならない規範の総体
- 生命を大切にする心や善悪の判断などを学ぶもの
などの意味があります。
「道徳」の正しい使い方を例文で紹介!
「道徳」は、人として正しい行いという意味で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
小学生の時に道徳の授業があった気がする。
例文②
今回の行為は道徳に反していると言える。
例文③
道徳に反した行動をすればそれなりの処罰があります。
例文④
迷惑系YouTuberは道徳心が欠如しているといえる。
例文⑤
道徳的に考えてもあのやり方はおかしい。
「道徳」の類義語・言い換え4選
『道徳』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 常識
- 規則
- モラル
- 品
類義語①常識の意味
一般の社会人が共通にもつ、またもつべき普通の知識・意見や判断力。
引用:Weblio辞書
挨拶ができないと常識が無いとみなされる。
類義語②規則の意味
イベント等はその場の規則を守った上で楽しむことが大切だ。
類義語③モラルの意味
道徳。倫理。
引用:goo辞書
知人が離婚したのは夫のモラル・ハラスメントが原因だったらしい。
類義語④品の意味
人や物にそなわっている、好ましい品格・品質。
引用:Weblio辞書
彼には生まれ持った品の良さがある。
「道徳」と「倫理」の違いは?
「道徳」と「倫理」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「道徳」には人々が善悪をわきまえて正しい行為をなすために守り従わねばならない規範の総体という意味がありますが、
それに対し「倫理」には、善悪・正邪の判断において普遍的な規準となるものという意味があります。
「倫理」は社会的なルールを表すのに対し、「道徳」は個人的なことも含みます。
「道徳」は英語で『ethic』
道徳は英語の『ethic』に言い換えることができます。
英語の『ethic』には
- 倫理
- 道徳
という意味があります。
「道徳」の対義語・反対語は『背徳』
道徳の対義語は、『背徳』になります。
背徳には
- 道徳にそむくこと
などの意味があり、道徳に反するという意味で用いられます。
「道徳」に背く(そむく)ので「背徳」と言います。