「夢現」という言葉には、「夢とも現実とも区別がつかない状態」という意味があります。
夢か現実か分からずぼんやりした状態を指して使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「夢現」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
夢現の意味は『夢とも現実とも区別がつかない状態』
夢現の読み方は「ゆめうつつ」です。
語源は「夢」と「現実」から来ており、
- 「夢」は睡眠中に、あたかも現実の経験であるかのように感じる一連の観念や心像
- 「現」はこの世に現に存在しているもの
の2つが合わさってできた言葉です
『夢現』には
- 夢と現実
- 夢とも現実とも区別がつかない状態
- ぼんやりして夢か現実かはっきりしない状態
などの意味があります。
「夢現」の正しい使い方を例文で紹介!
「夢現」は、夢か現実か分からずぼんやりした状態を指して使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
お屋敷中が薔薇の薫りに包まれていて、夢現か分からなかったわ。
例文②
まさか僕の作品が賞を取るなんて思ってもみなかったから、名前を呼ばれたときは夢現で返事をしたよ。
例文③
夢現で話を聞いているから質問に答えられないのよ。
例文④
最近急に暖かくなってきたから、うちの猫もよく夢現な目をしているわ。
例文⑤
目覚まし時計のアラームが鳴っているのを夢現の中で聞いていたんだけど、睡魔には勝てなかったよ。
【夢現を使う時の注意点】
読み方は「むげん」ではなく「ゆめうつつ」です。
夢なのか現実なのかよく分からずぼんやりした状態を指しますが、その原因は感動であったり眠気であったり様々です。
「夢現」の類義語・言い換え4選
『夢現』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 夢心地
- 残夢
- 恍惚
- 茫然自失
類義語①夢心地の意味
夢のようなうっとりとした気持ち。ぼんやりとした心持ち。夢見心地。
引用:weblio辞書
バイオリンの演奏がすばらしくて夢心地で聞き入ってしまったわ。
類義語②残夢の意味
見残した夢。目がさめても、なお、心に残る夢。また、明け方近くなってうとうとしながら見つづける夢。
引用:コトバンク
彼女は遠い国へと行ってしまい、再会は残夢に終わったのよ。
類義語③恍惚の意味
息子は憧れのサッカー選手に出会えて恍惚としていたよ。
類義語④茫然自失の意味
あっけにとられて、我を忘れてしまうさま。
引用:weblio辞書
彼、公衆の面前で彼女に振られて茫然自失していたわ。
「夢現」と「夢心地」の違いは?
「夢現」と「夢心地」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「夢現」には夢とも現実とも区別がつかない状態という意味がありますが、
それに対し「夢心地」には、夢のようなうっとりとした気持ちという意味があります。
夢現は感動のあまり、もしくは強い眠気のために頭がしっかり働かずぼんやりした状態を表します。
一方、夢心地は夢の中にいるかのように心地良い状態を表し、嬉しい・素晴らしいといった明確な感情が同時に存在する点に違いがあります。
「夢現」は英語で『dream and reality』
は英語の『dream and reality』に言い換えることができます。
英語の『dream and reality』には
- 夢現
という意味があります。
「夢現」の対義語・反対語はない!
夢現の対義語はありません。
「夢」の対義語が「現」であり、「夢現」自体が対義語の組み合わせでできています。