「エンベロープ」とはどんな意味?IT・建築・音楽・での使い方を例文で簡単に解説!

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IT業界などでよく使われている『エンベロープ』には、『封筒』『包むもの』という意味があります。

情報技術が発展し、社会のデジタル化が進む中で、IT用語に関する知識が求められる仕事も増えています。

言葉の意味を理解することで、自分自身のスキルアップや自己成長にも繋がるでしょう。

この記事では『エンベロープ』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。

目次

エンベロープの意味は7パターン

  1. 封筒。
  2.  包むもの。覆い。
  3.  ヘルペスウイルス、インフルエンザウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、B型・C型肝炎ウイルスなどの表面を覆う膜。
  4.  電子メールのプロトコルの一つSMTPで用いられる制御情報。宛先や差出人アドレスなどの情報が記述される。この情報に基づいて、メールサーバーで動作するMTAにより適切なサーバーに転送される。

引用:goo辞書

「envelope」は、「封筒」や「包み」という意味を持つ英単語で、名詞として用いられる。他にも「包絡線」や「外被」、「気嚢」などの意味がある。「envelope」をそのまま動詞として用いることはない。

引用:weblio辞書

一つまたはそれ以上の星や天体を包み込んでいるガス状領域。

引用:weblio辞書

エンベロープは英語で『envelope』と表記され

・封筒

・包み、覆い

・ウイルスを覆う膜

・電子メールのプロトコルのSMTP での制御情報

・包絡線

・気嚢(気球の袋)

・天文用語の天体や星を包み込むガス状領域

などの意味があります。

カタカナ語のエンベロープは『envelope』が語源となっており、各分野ごとに少しずつ違う使われ方をしていますので、詳しく見ていきましょう。

IT業界でのエンベロープの意味は電子メールの送受信にサーバーが使用する宛先などの付加情報・変形機能

IT業界で使われるエンベロープには、

・「電子メールの送受信にサーバーが使用する宛先などの付加情報」

・「illustratorでの図形の変形機能」

という意味があります。

エンベロープの意味①『電子メールの送受信にサーバーが使用する宛先などの付加情報』

エンベロープはもともと封筒という意味であり、電子メールの送受信にサーバーが使用する宛先や送信者名などの付加情報や、Webサービスに使われるXMLの付加情報なども「エンベロープ」と呼ばれる。例としてはSOAPにおいて用いられるSOAPエンベロープなどがある。

引用:IT用語辞典バイナリ

『エンベロープ』には

・電子メールの送受信にサーバーが使用する宛先などの付加情報

・RSS(WEBサイト・ブログの更新データを配信する技術)で使うXML付加情報

などの意味があります。

B男

SMTPサーバーは、エンベロープのアドレス情報で送信先を決めている。

エンベロープの意味②『illustratorでの図形の変形機能』

Illustratorで、図形を他の図形の形や傾きに合わせて変形する機能。たとえば、文字を箱の表面に貼り付ける場合、文字の形を箱の形や傾きに合わせて変形できる。変形後も元の図形の情報は維持されるので、変形をやり直すこともできる。

引用:コトバンク

『エンベロープ』には

・adobe Illustratorでのオブジェクト(図形)を変形させることができる機能

などの意味があります。

B子

エンベロープの機能を使ってデザインを自由に変形させる。

その他に、『エンベロープ』にはフロッピーディスクを保護するジャケットという意味もあります。

エンベロープの各業界ごとの意味

『エンベロープ』は、建築業界や音楽・電気用語などでもよく聞く言葉です。

各業界での意味をしっかりと理解し、シーンに合わせて使い分けていきましょう。

建築業界『建物エンベロープ』

 国際エネルギー機関(IEA)は、世界の電力使用量の半分以上を占め、省エネルギーが課題となっている建築物の分野で、「エンベロープ」の改良によって総エネルギー消費量を約20%削減できるとする報告書を公表した。建物エンベロープ(外皮)とは、壁、窓、ドア、屋根、床など、建物の内と外の熱を遮る構造物をいう。

引用:環境展望台

建築業界では、『建物の中と外の熱を遮る構造物』という意味で使われています。

B子

建物エンベロープは、住宅の耐久性を特に重視して作られる構造物です。

音楽『音量・音色の時間的変化

音が発音されてから聞こえなくなるまでの音量の時間的変化を表す。

引用:デジタル音楽制作辞書

音楽では、音量・音色の時間的変化』という意味で使われています。

B男

シンセサイザーの音作りでエンベロープを使ってみる。

電気用語『包絡線』

(Envelope)

電気の用語としては「包絡線」のこと。信号の最大値と最小値(つまりピーク、頂点同士)を結んだ曲線。エンベロープ は信号処理などに活用される。テクトロニクスの冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)では「多数の表示波形から得られた、信号の最大値と最小値が描く波形」と解説されている。

引用:TechEyesOnline

電気用語では、包絡線』という意味で使われています。

・電気の信号処理で使われます。

エンベロープの類義語4選

『エンベロープ』の類義語は4つあります。

①casing

②cover

③封筒

④上包み

類義語①casingの意味

ケーシング(casing)は一般的に「包装」「外包」「覆い」あるいは「縁取り」や「枠」などを意味する英語の名詞。動詞 case (被せる・箱に入れる)から派生した語。この動詞 case は、いわゆる箱・容器・ケースを指す名詞の case と同じ語(品詞が異なるのみ)であり、事例・問題・(ケースバイケースなどと言う場合の)ケース = case とは語義が異なる(同綴異義語である)。

引用:weblio辞書

類義語②coverの意味

カバー【cover】 

覆ったり、包んだりするもの。覆い。特に、汚れや破損を防いだりするためにかける布や紙など。「本の―」「枕―」「おむつ―」

引用:goo辞書

類義語③封筒の意味

手紙や文書などを封入する方形の袋。状袋(じょうぶくろ)。

引用:weblio辞書

類義語④上包みの意味

 物の外側を包むもの。包装。

 書物の帙(ちつ)。文巻(ふまき)。

 書状を包む紙。書状の上を、さらに包む白紙。うわまき。

引用:weblio辞書

エンベロープの関連用語2選

『エンベロープ』を使った関連用語は2つあります。

①エンベロープウイルス

②ノンエンベロープウイルス

関連用語①エンベロープウイルスの意味

エンベロープという脂質性の膜をもつウイルスの総称。アルコール・中性洗剤・熱などで感染能力を失わせることができる。ヘルペスウイルス・コロナウイルス・インフルエンザウイルスなどが知られる。⇔ノンエンベロープウイルス。

引用:goo辞書

関連用語②ノンエンベロープウイルスの意味

エンベロープという脂質性の膜をもたないウイルスの総称。アルコール・中性洗剤・熱に対する抵抗力が高い。ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスなどが知られる。⇔エンベロープウイルス。

引用:goo辞書

エンベロープの対義語・反対語はない

エンベロープの対義語は、日本語・英語ともにありません。

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