「骨子」という言葉には、「物事の骨組みとなる主要な事柄」という意味があります。
政治やビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「骨子」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「骨子」の意味は『物事の骨組みとなる主要な事柄』
骨子の読み方は「こっし」です。
- 「骨」は物事の要点
- 「子」は物の名に付けたり、意味なく添えたりする語
の2つが合わさってできた言葉です。
『骨子』には
- 提案や計画などの物事において、要点となる事柄
- 物事を構成する骨組み
- 要点
などの意味があります。
「骨子」の正しい使い方を例文で紹介!
「骨子」は、政治やビジネスシーンなどで使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
今月中に卒業論文の骨子をまとめないといけないの。
例文②
これから会議でプロジェクトの骨子を役員に説明しないといけないんだ。
例文③
少子化対策に歯止めをかけることを骨子とした、政府の新たな対策が発表されたらしいわよ。
例文④
骨子が固まってから細かい部分を作り込むのが、企画書作成の基本よ。
例文⑤
明日までに骨子案を作らないといけないから、今日は残業確定だな。
【骨子を使う時の注意点】
「骨子案」という単語がビジネスシーンではよく使われます。
全体の骨組みとなる大まかな案のことであり、要点のみが箇条書きされた形のものであることが多いです。
「骨子」の類義語・言い換え5選
『骨子』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 骨組
- 枠組
- 大枠
- 要点
- あらまし
類義語①骨組の意味
論文の骨組を考えてるんだけど、なんだかしっくりこないのよね。
類義語②枠組の意味
イベント内容の枠組だけでも先に知りたいわよね。
類義語③大枠の意味
物事の大まかな枠組み。
引用:goo辞書
新しいシステムの大枠は理解しましたが、具体的にどういうスケジュールで移行を進めていくんですか?
類義語④要点の意味
物事の中心となるところ。重要な点。
引用:weblio辞書
彼の話はいつも要点がずれているのよ。
類義語⑤あらましの意味
昨日の会議のあらましを説明してくれないか。
「骨子」と「たたき台」の違いは?
「骨子」と「たたき台」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「骨子」には物事の骨組みとなる主要な事柄という意味がありますが、
それに対し「たたき台」には、計画や案などの元となる素案・草案・原案という意味があります。
骨子は物事の骨組みとなる要点のみを、たたき台は完成形がどのようになるのかの全体像を表したものであるところに違いがあります。
「骨子」は英語で『essential part』
骨子は英語の『essential part』に言い換えることができます。
英語の『essential part』には
- 主要部・必須部分
- 骨子
という意味があります。
「骨子」の対義語・反対語は『枝葉』
骨子の対義語は、『枝葉』になります。
枝葉には
- 樹木の枝と葉
- 物事の本質に関わりのない部分
- 主要でない部分
などの意味があり、本筋から離れた重要でない部分に対して用いられます。
枝葉の問題にこだわりすぎても時間の無駄だよ。
骨子は物事の骨組みとなる要点を意味するのに対し、枝葉は要点から離れた重要でない部分のことを意味します。