『より一層』には『これまで以上に』という意味があります。
「何となくの意味しか知らない」「使い方が合っているか分からないまま言っていた」という人もいるのではないでしょうか。
言葉の意味や使い方を正しく理解することで、自分の思いや気持ちを簡単に表現することができたり、コミュニケーションの質を高めることができます。
この記事では『より一層』の意味や使い方を例文などで、分かりやすく紹介していきます。
より一層の意味は『これまで以上に』
【より一層の語源】
- 「より」とは”一段と程度がすぐれたさま”という意味
- 「一層」とは”程度が一段と進むさま・ますます”という意味
2つの言葉は同じような意味を持っていますが、重ねて使うことで後に続く言葉を強調させることができます。
『より一層』には
- もっと
- さらに
- 今以上
などの意味があります。
より一層の正しい使い方を例文で紹介!
『より一層』は、ビジネス・フォーマルシーンや決意表明で使われる言葉です。
例文を見て、正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
最優秀賞は素直に嬉しいですが初心に帰り、より一層精進して参ります。
例文②
Aさんのより一層のご活躍を社員一同心からお祈り申し上げます。
例文③
お客様の声を大切にし、より一層気を引き締めて参ります。
例文④
国家試験に合格するためには、より一層勉強しなければならない。
例文⑤
未熟な2人ではございますが、今後ともより一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
【注意点】
「より一層」はビジネス・フォーマルシーンでよく使われる言葉ですが敬語ではありません。
目上の人に使うときは「より一層」に敬語あわせて表現するのが適切でしょう。
より一層の類義語・言い換え5選
『より一層』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 益々
- 更なる
- 一段と
- さらに
- もっと
類義語①益々の意味
[副]《動詞「ま(増)す」を重ねた語》程度が一層はなはだしくなるさま。いよいよ。
引用:Weblio辞書
末筆ながら益々のご発展をお祈り申し上げます。
類義語②更なるの意味
[連体]《文語形容動詞「更(さら)」の連体形から》一層の。ますますの。
引用:Weblio辞書
類義語③一段との意味
他と比べた場合にはっきりと相違があるさまを表す表現。特別に。格別に。
引用:Weblio辞書
今年は一段とスギ花粉の量が多いです。
類義語④さらにの意味
- 同じことが重なったり加わったりするさま。重ねて。加えて。その上に。
- 今までよりも程度が増すさま。前にも増して。いっそう。ますます。
- (あとに打消しの語を伴って)いっこうに。まったく。少しも。
- 事新しく。今さら。
引用:goo辞書
類義語⑤もっとの意味
[副]事物の程度や状態が、さらにその度を強めるさま。いっそう。
引用:goo辞書
もっと片栗粉を加えた方が麺にスープが絡んで美味しい!
より一層は英語で『even more』
より一層は英語の『even more』で、表現することができます。
She looked even more beautiful.
(彼女はより一層美しく見えました。)
より一層の対義語・反対語はありません
より一層の対義語はありません。