「渋い」という言葉には、「舌がしびれるような味/じみであるが味わい深い/不満そうなようす」などの意味があります。
日常会話において様々な意味でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「渋い」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
渋いの意味は『舌がしびれるような味/じみであるが味わい深い/不満そうなようす』
【渋いの意味】
- 渋柿を食べたときなどの、舌がしびれるような味である。
- はででなく落ち着いた趣がある。じみであるが味わい深い。
- 不愉快そうな、または、不満そうなようすである。
- 金品を出すのを嫌がるようである。けちである。
- 動きが滑らかでない。
引用:コトバンク
渋いの読み方は「しぶい」です。
元々は、緑茶や柿、栗などに含まれるタンニンの苦さや渋さを表す言葉です。
味わいを表す「渋い」から転じて、落ち着きや深み、成熟した雰囲気を表す言葉としても使われるようになりました。
また、若者言葉としての「渋い」には、気が乗らない、厳しい、などといった意味で使われることが多いです。
『渋い』には
- 渋柿を食べたときなどの、舌がしびれるような味
- はででなく落ち着いた趣がある
- 不愉快そうな、または、不満そうなようす
などの意味があります。
「渋い」の正しい使い方を例文で紹介!
「渋い」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう
例文①味覚を表す時
お茶や柿などの味を表す時に使われます。
【例文①】
B男祖母は渋いお茶を好むので、淹れる時は濃い目にする。
【例文②】
B子もらった柿が渋かったので、干し柿にするつもりです。
例文②見た目や雰囲気を表す時
人の見た目や雰囲気、趣味嗜好などに対して使われます。
【例文①】
B男先輩はいつも渋いネクタイやカバンを身に付けている。
【例文②】
B子将棋が趣味だと言うと、渋いねと言われることが多い。
例文③不満そうなようすを表す時
不愉快な気持ちや不満を示していることを表す時に使われます。
【例文①】
B男有休の申請をしたら、上司に渋い顔をされた。
【例文②】
B子彼氏と同棲したいと言ったら渋い顔をされるかと思ったけど、すんなりOKが出て拍子抜けした。
例文④若者言葉で気が乗らないことを表す時
主に若者が、気が乗らないとう意味で使います。
【例文①】
B男金曜の飲み会、ちょっと渋いかも。
【例文②】
B子このメンバーで旅行はちょっと渋くない?
例文⑤若者言葉で厳しい・シビアという意味で使う時
主に若者が、厳しいという意味で使います。
【例文①】
B男この講義、単位が渋いって先輩が言ってたよ。
【例文②】
B子集団面接まで行ったけど、この会社は渋いかも。
【渋いを使う時の注意点】
多様な意味で使われる言葉なので、使う文脈や相手には注意が必要です。
「渋い」の類義語・言い換え5選
『渋い』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- えぐい
- いぶし銀
- 味わい深い
- 苦々しい
- 眉をひそめる
類義語①えぐいの意味
- あくが強くて、いがらっぽい感じがする。えがらっぽい。
- 俗に、むごたらしいさま。また、どぎついさま。
- 我が強くて思いやりのないさま。きつい。
引用:コトバンク
B子この山菜は食べるとえぐい感じが残る。
類義語②いぶし銀の意味
- いぶしをかけた銀。つやのない灰色になる。また、そのような色。
- 見た目の華やかさはないが実力や魅力があるもの。
引用:コトバンク
A子あの俳優はいぶし銀の魅力で、若い人からも人気があります。
類義語③味わい深いの意味
物事や飲食物などに、しみじみとした趣や風味がある。
引用:コトバンク
B男陶器の食器には、味わい深いあたたかみがある。
類義語④苦々しいの意味
非常に不愉快である。
引用:コトバンク
B子退職の意志を伝えると、部長は苦々しい表情になった。
類義語⑤眉をひそめるの意味
心配なことがあったり、また、他人の嫌な行為に不快を感じて顔をしかめる。眉根を寄せる。
引用:コトバンク
C男電車の中で騒ぐ若者を見て、彼は眉をひそめた。

「渋い」と「苦い」の違いは?
「渋い」と「苦い」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「渋い」には舌がしびれるような味/じみであるが味わい深い/不満そうなようすという意味がありますが、
それに対し「苦い」には、舌を刺激し、口がゆがむような嫌な味/不快である/つらくて苦しいという意味があります。
味わいとしての「渋い」と「苦い」は、「渋い」は舌全体にしびれるような感覚があるのに対し、「苦い」は味蕾を刺激し、嫌な感じのする味という違いがあります。
その他、不快なようすを表すときなどは同じような意味で使われますが、「渋い」には味わい深さなどの肯定的な意味もあるのに対し、「苦い」はそのような使い方をしません。
「渋い」は英語で『astrigent』
渋いは英語の『astrigent』に言い換えることができます。
英語の『astrigent』には
- 渋い
- 収れん薬
という意味があります。
「渋い」の対義語・反対語は『甘い/派手』
渋いの対義語は、『甘い/派手』になります。
- 甘い
- 派手
対義語①甘いの意味
- 砂糖や蜜
のような味である。 - 塩けが少ない。辛くない。
- 口当たりが穏やかで、刺激が少ない。酒の味などにいう。
引用:コトバンク
甘いには
- 砂糖や蜜
のような味である - 塩けが少ない
- 口当たりが穏やかで、刺激が少ない
などの意味があり、味わいを表すときに用いられます。
B子渋みのあるお茶よりも、甘い口当たりの味わいのものの方が好きです。
対義語②派手の意味
- 姿・形・色彩などが華やかで人目をひくこと。また、そのさま。
- 態度・行動などが大げさなこと。また、そのさま。
引用:コトバンク
派手には
- 姿・形・色彩などが華やかで人目をひくこと
- 態度・行動などが大げさなこと
などの意味があり、ファッションや言動について表すときに用いられます。
B男彼女の派手なドレスは、会場の人々の注目を集めていた。
【渋いと甘い/派手の違い】
「渋い」は「舌がしびれるような味/じみであるが味わい深い」という意味で使われ、「甘い」は「砂糖や蜜
のような味/口当たりが穏やかで、刺激が少ない」という意味、「派手」は「姿・形・色彩などが華やかで人目をひくこと」という意味で使われます。


