「モチーフ」という言葉には、「芸術作品によって表わそうとする中心思想や主題」という意味があるカタカナ語です。
芸術分野やファッション、編物などでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「モチーフ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
モチーフの意味は『芸術作品によって表わそうとする中心思想や主題』
【モチーフの意味】
- 文学・美術などで、創作の動機となった主要な思想や題材。
- 音楽で、固有の特徴・表現力をもち、楽曲を構成する最小単位となる音型。動機。
- 毛糸編みやレース編みで、いくつかの小片をつなぎ合わせて作る場合、その個々に編んだ小片。
引用:コトバンク
語源はフランス語の「motif」です。
「芸術表現などの中心となる思想や動機」や「装飾模様を構成する単位」という意味で、日本でも同じ意味で使われています。
『モチーフ』には
- 文学・美術などで、創作の動機となった主要な思想や題材
- 音楽で、固有の特徴・表現力をもち、楽曲を構成する最小単位となる音型。動機
- 毛糸編みやレース編みで、いくつかの小片をつなぎ合わせて作る場合、その個々に編んだ小片
などの意味があります。
「モチーフ」の正しい使い方を例文で紹介!
「モチーフ」は、芸術分野やファッション、編物などで使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子宗教画には、特徴的なモチーフがいくつも登場する。
例文②
B男多くのファンタジー小説は、北欧の神話をモチーフにしている。
例文③
C子花のモチーフが有名なジュエリーブランドで、憧れだったネックレスを買いました。
例文④
B子アニマルモチーフを採用した新作のワンピースが、大人気となりました。
例文⑤
C男今年の冬はモチーフ編みのひざ掛けに挑戦してみるつもりです。
【モチーフを使う時の注意点】
複数の意味を持ち、使う場面によって意味が異なるので、文脈に注意が必要です。
「モチーフ」の類義語・言い換え5選
『モチーフ』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 題材
- 主題
- サブジェクト
- パターン
- シェイプ
類義語①題材の意味
創作や研究などの主題となるもの。
引用:コトバンク
B子毒親を題材にした小説が注目を集めている。
類義語②主題の意味
- 中心となる題目・問題。
- 芸術作品で、作者の主張の中心となる思想内容。テーマ。
- 楽曲を特徴づけ、展開させる核となる楽想。テーマ。
引用:コトバンク
A子このアーティストは、環境破壊問題を主題にした作品をつくっている。
類義語③サブジェクトの意味
- 主題。主意。題目。
- 主観。主体。
- 文法で、主語。
引用:コトバンク
B男長文読解では、その文章のサブジェクトが何かを読み解く必要がある。
類義語④パターンの意味
- 型。類型。
- 図案。模様。
- 洋裁などで用いる型紙。
引用:コトバンク
B子新作のスカートのパターンは何を使おうか考えています。
類義語⑤シェイプの意味
形づくること。また、形。形状。
引用:コトバンク
C男ボディラインに沿ったシェイプのドレスは、洗練された印象を与える。

「モチーフ」と「テーマ」の違いは?
「モチーフ」と「テーマ」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「モチーフ」には芸術作品によって表わそうとする中心思想や主題という意味がありますが、
それに対し「テーマ」には、行動や創作などの基調となる考えという意味があります。
「モチーフ」は、その創作をするきっかけや動機となった事物を指すのに対し、「テーマ」は作品の中心となる考えを意味します。
「モチーフ」は作者に作用し、動機となるものですが、「テーマ」は作品を通して誰かに伝えるものという違いがあります。
例えば、作品に使いたいと思ったハートという「モチーフ」を用いて、あたたかな心という「テーマ」を伝える、といった使い方になります。
「モチーフ」の対義語・反対語はありません
モチーフの対義語は、ありません。


