「序破急」という言葉には、「物事の、始め・中・終わり」という意味があります。
文章や映画などの構成を語る際に使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「序破急」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「序破急」の意味は『物事の、始め・中・終わり』
【序破急の意味】
- 雅楽で、楽曲を構成する三つの楽章。
- 芸能における速度の3区分。
- 芸能における演出上の3区分。
- 能や浄瑠璃などで、脚本構成上の3区分。
- 能などで、番組編成上の3区分。
- 連歌・俳諧で、一巻(ひとまき)の運びを規制した形式・原理。
- すべての物事の、始め・中(なか)・終わり。物事の展開してゆく流れ。
引用： Weblio辞書
序破急の読み方は「じょはきゅう」です。
語源は、雅楽や能楽で使われていた言葉です。
- 「序」は、ゆったりと始まり、全体の雰囲気を整えること
- 「破」は、動きが出て展開が生まれること
- 「急」は、テンポが速まり、クライマックスへ向かうこと
この3つが合わさってできた言葉です。
『序破急』には
- 雅楽で、楽曲を構成する三つの楽章
- 芸能における速度の3区分
- 芸能における演出上の3区分
- 能や浄瑠璃などで、脚本構成上の3区分
- 能などで、番組編成上の3区分
- 連歌・俳諧で、一巻(ひとまき)の運びを規制した形式・原理
- すべての物事の、始め・中(なか)・終わり。物事の展開してゆく流れ
などの意味があります。
「序破急」の正しい使い方を例文で紹介！
「序破急」は、物事の、始め・中・終わりを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子この曲は序破急の構成が美しい。
例文②
B男話の展開が序破急でとても分かりやすい。
例文③
C子序破急を感じさせる映画に引き込まれた。
例文④
B子序破急の起伏が、心地よいリズムを作る。
例文⑤
C男このドラマは、序破急の構成が完璧です。
【序破急を使う時の注意点】
「序破急」は、物事の展開や構成に段階的な流れがあることを表す言葉です。
専門的・文化的な背景を持つ表現のため、文章や企画、芸能・芸術の文脈など、構成や展開を説明する場面で使われます。
「序破急」の類義語・言い換え2選
『序破急』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 起承転結
- 三幕構成
類義語①起承転結の意味
文章や物語の構成法であり、四部から成る構造を指す。
引用：Weblio辞書
B子この物語は、起承転結がはっきりした構成になっている。
類義語②三幕構成の意味
三幕構成（さんまくこうせい、Three-act structure）は、脚本の構成である。三幕構成では、ストーリーは3つの幕 (部分) に分かれる。
引用：Weblio辞書
B男脚本を書く際に、三幕構成を参考にしている。
「序破急」と「起承転結」の違いは？
「序破急」と「起承転結」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「序破急」にはすべての物事の、始め・中・終わりという意味がありますが、
それに対し「起承転結」には、文章や物語の構成法であり、四部から成る構造という意味があります。
「序破急」は、三段階構成で、物事の始まりから終わりまでテンポよく読者や観客を惹きつける構成です。
一方、「起承転結」は、物語や文章を四つの段階に分け、展開の流れや転換を明確にする構成を指します。
「序破急」は英語で『Three act structure』
序破急は英語の『Three act structure』に言い換えることができます。
英語の『Three act structure』には
- 三幕構成の見取り図
という意味があります。
「序破急」の対義語・反対語はありません
序破急の対義語は、ありません。
