「ご名答」という言葉には、「相手の答えに敬意をもって言う言葉」という意味があります。
相手が優れている適切な答えを出したときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ご名答」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
ご名答の意味は『相手の答えに敬意をもって言う言葉』
ご名答の読み方は「ごめいとう」です。
語源は尊敬の意を込めた言葉であり、相手を褒め称える際に用いられる「御」と優れた返答や答えのこと「名答」が合わさった言葉です。
この2つの要素が組み合わさって、「ご名答」という褒め言葉ができあがりました。
『ご名答』には
- 名誉ある返答を敬って言う言葉
- すぐれた答えを敬って言う言葉
- 相手の答えを敬って言う言葉
などの意味があります。
「ご名答」の正しい使い方を例文で紹介!
「ご名答」は、相手の答えを敬って言うときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
テレビのクイズ番組で解答者が難しい問題に正解したとき、司会者から「ご名答」と褒められた。
例文②
学生が難しい数式を解いたので、「ご名答だね、君は将来が楽しみだ」と解答用紙にコメントした。
例文③
討論会に参加し説得力のある論理的な主張をしたところ、審査員から「あなたの論点はご名答だった」と高い評価を受けた。
例文④
ラジオ番組でリスナーが勝ち抜きクイズの難しい問題に連続で正解したら、パーソナリティが「ご名答が続きますね!」と称賛していた。
例文⑤
ミーティングで提案したアイデアがチーム全員の理解を得て、「これは間違いなくご名答だ」と褒められた。
「ご名答」は特別な賞賛を表す言葉のため、普段から頻繁に使うとその効果が薄れてしまいます。
特別な場面で、相手の真剣な取り組みや素晴らしいアイデアに対し適切に称賛するようにしましょう。
ご名答の類義語・言い換えは「賢答」
『ご名答』の類義語・言い換えの言葉は「賢答」になります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
類義語①賢答の意味
賢明な返答。りっぱな答え
引用:weblio辞書
今回の学会では、当大学の学部長陣の皆様は御賢答でした。
「ご名答」と「ご明察」の違いは?
「ご名答」と「ご明察」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ご名答」には相手の答えを敬っていう言葉という意味がありますが、
それに対し「ご明察」には、相手のすぐれた推察を敬って言う言葉という意味があります。
「ご名答」は、相手の優れた回答や提案を称賛する言葉で、相手の頭脳的な優秀さを褒め称える意味があります。
「ご明察」とは、相手が物事の本質や要点を的確に理解し洞察したことを褒め称える時に使う言葉です。
「ご名答」は英語で『excellent answer』
ご名答は英語の『excellent answer』に言い換えることができます。
英語の『excellent answer』には
- うまい答え
- 名答
という意味があります。
「ご名答」の対義語・反対語は『愚答』
ご名答の対義語は、『愚答』になります。
愚答には
- 愚かな答え
- つまらない答え
- 的外れな答え
などの意味があり、相手の答えが著しく期待外れだったときに用いられます。
重要なアンケートだというのに、愚答ばかりで役に立たない。
「ご名答」は知識や経験に基づく正確かつ適切な回答で、信頼性があり真剣な場面で使われます。
一方、愚答は冗談や面白くふざけた要素を含むため、真剣な状況での使用は避けるべきです。