「飛翔」という言葉には、「空高く飛びめぐること」という意味があります。
企業のスローガンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「飛翔」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「飛翔」の意味は『空高く飛びめぐること』
飛翔の読み方は「ひしょう」です。
「飛」は小学4年生で習う漢字、「翔」は人名用漢字で、
- 「飛」は空をとぶ・びあがる・とびちる・とばす・速く行く
- 「翔」はかける・とぶ・空高くとぶ
の2つが合わさってできた言葉です。
『飛翔』には
- 空高く飛びめぐること
などの意味があります。
「飛翔」の正しい使い方を例文で紹介!
「飛翔」は、飛んでいく様子・飛びめぐる様子を表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
白鳥が空高く飛翔していて、気持ちよさそうです。
例文②
スズメバチが私の近くを飛翔していたので、走って逃げました。
例文③
この映像に映っている飛翔体はUFOかもしれません。
例文④
会社の今年のスローガンは鳥が羽ばたくように活躍したいの意味を込めて「飛翔」になりました。
例文⑤
先生からの年賀状の添え字に「飛翔」と書かれていて縁起がいいと思いました。
【飛翔を使う時の注意点】
「飛翔」は空高く飛びめぐることの意味で、飛んでいく様子を表すときに使われる言葉です。
また、例文④・⑤のように鳥が羽ばたくように活躍したいという意味や、前向きな意味を持つ縁起言葉としても使われます。
「スローガンを掲げる」「紙へ一言添える」「年賀状のデザイン・筆文字」などによく使われる言葉です。
「飛翔」の類義語・言い換え5選
『飛翔』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 飛躍
- 飛行
- 羽ばたく
- フライト
- 航空
類義語①飛躍の意味
「これからもっと飛躍していきたい」と意気込みを語ってくれました。
類義語②飛行の意味
空中を飛んでいくこと。
引用:goo辞書
行方不明者を探すため、ヘリが山頂付近を飛行しています。
類義語③羽ばたくの意味
鳥が飛ぶ際に、翼を大きく上下させる動作。飛び立つ際の動作であることから、人間社会における比喩的な意味でも用いられることが多い。
引用:weblio辞書
世界に羽ばたく選手を育成するため、海外遠征を計画しています。
類義語④フライトの意味
- 飛行。特に、航空機での飛行。
- スキーのジャンプ競技で、空中を飛ぶこと。また、その飛型。
引用:goo辞書
長時間のフライトは身体に負担がかかります。
類義語⑤航空の意味
航空機などに乗って空中を飛行すること。
引用:goo辞書
将来の夢は航空業界で働くことです。
「飛翔」と「飛躍」の違いは?
「飛翔」と「飛躍」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「飛翔」には空高く飛びめぐることという意味がありますが、
それに対し「飛躍」には、飛び上がること・跳躍という意味があります。
どちらも飛ぶことを意味している言葉ですが、「飛翔」は飛んでいく様子、「飛躍」は跳躍・ジャンプする様子を表現しています。
「飛躍」には、他にも「大きく発展して活躍すること・急速に進歩・向上すること」・「順序や段階をふまずに、急にとびはなれたところに移ること」の意味もあり、幅広く使われている言葉です。
「飛翔」は英語で『flying』
飛翔は英語の『flying』に言い換えることができます。
英語の『flying』には
- 空を飛ぶ・飛行する・空中に浮かぶ・(風に)翻(ひるがえ)る・なびく
- 飛ぶように速い・大急ぎの・あわただしい・飛んで逃げていく
という意味があります。
「飛翔」の対義語・反対語は『着地』
飛翔の対義語は、『着地』になります。
着地には
- 空中から地面に降り着くこと。着陸
- スキーのジャンプ競技や体操競技などで、演技の最後に雪面・床面に降り立つこと
などの意味があり、空中から地面に降り着くことを表すときに用いられます。
悪天候でしたが、無事に着地できたようでほっとしました。
「飛翔」は空高く飛びめぐることという意味に対して、「着地」は空中から地面に降り着くことという意味なので2つの言葉は対義語の関係になります。