「贋作」という言葉には、「にせものを作ること」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「贋作」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「贋作」の意味は『にせものを作ること』
贋作の読み方は「がんさく」です。
明確な語源や由来はありませんが、「贋」と「作」のそれぞれの意味は、
- 「贋」は、本物に似せてつくる
- 「作」は、こしらえた物
この2つが合わさってできた言葉です。
『贋作』には
- にせものを作ること
- にせものの作品
などの意味があります。
「贋作」の正しい使い方を例文で紹介!
「贋作」は、偽物を作ることや偽物の作品を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
祖父が大事にしていた骨董品は、贋作でした。
例文②
贋作でもいいからモネの絵が欲しい。
例文③
父は贋作をつかまされてきました。
例文④
昔は贋作がたくさん出回っていたらしい。
例文⑤
本物と見分けがつかないくらいの贋作だ。
【贋作を使う時の注意点】
「贋作」は偽物を表す言葉ですが、一般的には美術品などに使われます。
「贋作」の類義語・言い換え4選
『贋作』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 偽物
- 偽造
- 偽装
- フェイク
類義語①偽物の意味
本物に似せてつくったもの。まがい物。
引用:goo辞書
彼女が持っているハンドバッグは偽物だ。
類義語②偽造の意味
にせものをつくること。贋造 (がんぞう) 。
引用:goo辞書
偽造カードを使った詐欺が横行している。
類義語③偽装の意味
ある事実をおおい隠すために、他の物事・状況をよそおうこと。
引用:goo辞書
その会社は賞味期限を偽装していたことが告発された。
類義語④フェイクの意味
にせもの。模造品。まやかし。
引用:goo辞書
これは、フェイクファーなのよ。
「贋作」と「偽物」の違いは?
「贋作」と「偽物」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「贋作」には偽物を作ることや偽物の作品という意味がありますが、
それに対し「偽物」には、本物に似せてつくったものという意味があります。
どちらも何かに似せて作られた物を意味する言葉ですが、一般的に「贋作」は芸術作品に対して使われ、「偽物」は芸術作品以外にも広く使われます。
「贋作」は英語で『fake』
贋作は英語の『fake』に言い換えることができます。
英語の『fake』には
- (だます目的で)偽造する
- (…の)ふりをする
- フェイントを使う
という意味があります。
「贋作」の対義語・反対語は『真作』
贋作の対義語は、『真作』になります。
真作には
- まちがいなくその人の作品であること
などの意味があり、間違いなくその人の作品であることを表す際に用いられます。
それはピカソの真作です。
偽物を作ることや偽物のものという意味の「贋作」に対して、まちがいなくその人の作品であることを表す「真作」は、反対の意味の言葉として使うことができます。