『原紙』という言葉には、「複写前の、元となる書類そのもの」という意味があります。
ビジネスシーンや何かの手続きの際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、『原紙』の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
『原紙』の意味は『複写前の、元となる書類そのもの』
『原紙』の読み方は「げんし」です。
語源は
- 「原」はもと・おおもと・はじめ・おこり
- 「紙」はかみ
の2つが合わさってできた言葉です。
『原紙』には
- 謄写版などの原版に用いる、蝋(ろう)引きの薄い紙
- 対象の書類の唯一となるオリジナル
- 何かにつかうための、もとになる紙
などの意味があります。
『原紙』の正しい使い方を例文で紹介!
『原紙』は、ビジネスシーンや何かの手続きの際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
申請書類は原紙をご提出ください。
例文②
一度原紙をお預かりして、こちらで控えを取らせていただきます。
例文③
ご署名と代表印をご捺印いただいた原紙が必要となります。
【『原紙』を使う時の注意点】
このように、書類など記入・捺印した方の書類等の意味で使われることの多い『原紙』ですが、正しくは「原本」となります。
実際には同義で使われていますが、覚えておくとよいでしょう。
『原紙』の関連用語3選
『原紙』の関連用語は3つあります。
『原紙』は何かにつかうための、もとになる書類という紙ベースのものですが、
関連用語として紙ベースだけでなく、データ関連の言葉を挙げているのでご参照ください。
- テンプレート
- 雛型
- フォーマット
関連用語①「テンプレート」の意味
テンプレートとは、(1)頻繁に利用する定型のフォーマットで、計算式の埋め込まれた表計算ソフトの表項目や、はがきや帳票など、定型パターンの一部を変更して使用できるデータフォーマットのこと、あるいは(2)入出力、処理、分岐などを表すフローチャートの枠を書くための定規のことである。
引用:weblio辞書
先輩が作っていたテンプレートを使用したので、時短になった。
関連用語②「雛型」の意味
雛形の通りに書類を完成させてください。
関連用語③「フォーマット」の意味
【フォーマット】の意味
1 形式。構成。
2 コンピューターで、ハードディスク・フロッピーディスクなどの記憶媒体に記載されるデータの配列や形式。また、それに沿うようにディスクを初期化すること。
引用:Weblio辞書
会社が指定したフォーマットで記入してください。
『原紙』と「原本」の違いは?
『原紙』と「原本」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
『原紙』には『何かにつかうための、もとになる紙』という意味がありますが、
それに対し「原本」には「その書類唯一のオリジナル」という意味があります。
『原紙』は英語で「(the)original」
『原紙』は英語の「(the)original」に言い換えることができます。
英語の「(the)original」には
- 初期の
- 原型の
という意味があります。
『原紙』の対義語・反対語は「謄本」
『原紙』の対義語は、「謄本」になります。
「謄本」の意味
謄本とは、もととなる文書の内容をすべて写し取った文書のことである。
一般的には戸籍謄本や登記簿謄本などの証明文書の写しを指すことが多い。
1 原本の内容を全部写して作った文書。戸籍謄本・登記簿謄本など。→抄本
2 戸籍謄本のこと。
引用:Weblio辞書
「謄本」「訳本」「抄本」には
- もととなる文書の内容をすべて写し取った文書
- 原本の内容を全部写して作った文書
などの意味があります。