「誤爆」という言葉には、「本来の目標ではない対象に誤って爆撃すること」という意味があります。
間違えてメールなどを送信した時などにもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「誤爆」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「誤爆」の意味は『本来の目標ではない対象に誤って爆撃すること』
誤爆の読み方は「ごばく」です。
明確な語源や由来はありませんが、「誤」と「爆」のそれぞれの意味は、
- 「誤」は、間違えること
- 「爆」は、爆撃・爆弾投下
この2つが合わさってできた言葉です。
本来の「本来の目標ではない対象に誤って爆撃すること」という意味が比喩的に転用し、2000年代からインターネット上で、間違った場所・相手にメッセージを送信することという意味で使われるようになりました。
『誤爆』には
- 本来の目標ではない対象に誤って爆撃すること
- メールやブログなどを間違って送信することを意味する俗語
などの意味があります。
「誤爆」の正しい使い方を例文で紹介!
「誤爆」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①軍事用語として使われる時
誤って本来の目標以外を爆撃することを表す際に使われます。
【例文①】

戦闘機が誤爆し、民間住宅が被害を受けた。
【例文②】

戦時中は誤爆による被害も多くあったと言われている。
例文②インターネット上で使われる時
送る相手や場所を間違えてメッセージを投稿してしまうことを表す際に使われます。
【例文①】

彼女宛のメッセージを母に誤爆してしまった。
【例文②】

彼氏の愚痴を友人に送ったと思ったら、彼氏に誤爆していた…。
【誤爆を使う時の注意点】
誤って本来の目標以外を爆撃することという意味の「誤爆」ですが、現在では「送る相手や場所を間違えてメッセージを投稿してしまうこと」という意味合いで使われることが多い言葉です。
「誤爆」の類義語・言い換え4選
『誤爆』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 誤送信
- ミスショット
- 操作ミス
- エラー
類義語①誤送信の意味
主に電子メールについて、宛先を誤って送信すること、送信ミスをすることなどを意味する表現。
引用:Weblio辞書

上司宛のメールを、お客様へ誤送信してしまった!
類義語②ミスショットの意味
ゴルフ・テニスなどで、球を意図通りに打つことに失敗すること。
引用:Weblio辞書

久しぶりだからか、序盤はミスショットが続いてしまった。
類義語③操作ミスの意味

操作ミスをしないように、慎重に行なってください。
類義語④エラーの意味
やりそこない。失策。
引用:Weblio辞書

忙しい時にエラーが起きてしまった。

「誤爆」と「誤字」の違いは?
「誤爆」と「誤字」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「誤爆」には主にインターネット上でメールやメッセージなどを間違って送信することという意味がありますが、
それに対し「誤字」には、誤った形の字や正しくない文字という意味があります。
「誤爆」は、送り先を間違えて送信することですが、「誤字」は文字の書き間違いを意味します。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「誤爆」は英語で『friendly fire』
誤爆は英語の『friendly fire』に言い換えることができます。
英語の『friendly fire』には
- 味方[友軍]からの誤爆[誤射]
- 友軍相撃
という意味があります。
「誤爆」の対義語・反対語は『正確』
誤爆の対義語は、『正確』になります。
正確には
- 正しく確かなこと
- 事実と合っていて少しもまちがいのないこと
などの意味があり、正しく確かなことを表す際に用いられます。

ここに正確な住所を記入してください。
本来の目標ではない対象に誤って爆撃することや、メールやブログなどを間違って送信することを意味する「誤爆」に対して、事実と合っていて少しもまちがいのないことという意味の「正確」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
