「ご放念ください」という言葉には、「お気になさらず」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ご放念ください」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「ご放念ください」の意味は『お気になさらず』
ご放念くださいの読み方は「ごほうねんください」です。
明確な語源は不明ですが、「ご」「放念」「ください」の3つの語から成り立っており、
それぞれの意味は
- 「ご」は、尊敬の意味を表す接頭辞
- 「放念」は、気にかけないこと
- 「ください」は、お願いする意味
『ご放念ください』には
- お気になさらず
などの意味があります。
「ご放念ください」の正しい使い方を例文で紹介!
「ご放念ください」は、「お気になさらず」ということを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
対応が難しい場合はご放念ください。
例文②
急なお願いですので、ご無理であればご放念ください。
例文③
明日のオンラインミーティングの件ですが、ご多忙であればご放念ください。
例文④
先日の案件につきましては、どうぞご放念ください。
例文⑤
誰にでも間違いはあるものです。どうぞご放念ください。
【ご放念くださいを使う時の注意点】
「ご放念ください」は、丁寧で硬い印象のある表現で、話し言葉より書き言葉としてメールや文面で使われます。
目上の方に使うのに適している尊敬語ですが、自分の上司に使うよりも、取引先やお客様に対して使われる表現ですので、覚えておきましょう。
「ご放念ください」の類義語・言い換え2選
『ご放念ください』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 御放心ください
- お気になさらず
類義語①御放心くださいの意味
明日の勤務は私が代わりますので、御放心ください。
類義語②お気になさらずの意味
気にしないよう相手に丁寧に伝える表現。
引用:Weblio辞書
大丈夫ですよ。お気になさらず。
「放念」と「失念」の違いは?
「放念」と「失念」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「放念」には気にしないという意味がありますが、
それに対し「失念」には、うっかり忘れることという意味があります。
「放念」は、誰か他の人のことを気にしないという意味で使われますが、「失念」は自分が何かを忘れてしまうことを意味しています。
どちらも「念」という漢字が使われており、似ている言葉ですが、意味や使う場面が異なりますので気をつけましょう。
「ご放念ください」は英語で『disregard』
ご放念くださいは英語の『disregard』に言い換えることができます。
英語の『disregard』には
- 無視する
- 軽視する
という意味があります。
「ご放念ください」の対義語・反対語はありません
ご放念くださいの対義語は、ありません。